はじめに
梅雨明けまでカウントダウンが始まりそうな時期に突入してきました。ここから10月位まで、毎週キャンプに行く勢いで計画を立てているキャンパーさんも少なからずいるのではないでしょうか?
そんな中今回は、初心者キャンパーやこれからキャンプを始めようと思っている人向けに、キャンプ場の種類についてご紹介したいと思います。
一言でキャンプ場と言っても、色々なタイプのキャンプ場があるのはご存知ですか?キャンプ場の種類によってそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットも異なってくるので、自分自身がやりたいキャンプスタイルや、一緒に行くメンバー・目的によって上手に使い分けるようにしましょう。そうすることでキャンプの楽しみ方がもっと広がります。
それでは早速、各キャンプサイトの特徴を紹介していきましょう。
キャンプ場の種類
林間サイト
木々が立ち並ぶ森林の中にあるサイトです。自然の地形をそのまま活かしている場合が多いので、サイト内にある木々を上手く使ったレイアウトなどを楽しめます。
林間サイトは日差しを遮るものが多いので、日中も涼しく、木漏れ日を浴び、野鳥の囀りを聞きながらまったり過ごすことが出来ます。また、ハンモックやスラックラインなどを楽しむのにも向いています(木へ設置する際はツリーウェアを使用するなどの配慮も忘れずに)
気をつけること
林間サイトは区画の中にも草木の障害物があったりするので、初心者キャンパーにとってはレイアウトが少し難しかもしれません。林間サイトの中でもなるべく開けた場所を選ぶなどの工夫が必要です。
また、山や林の中なので、他のサイトに比べて虫も多い傾向にあります。虫が苦手な人は蚊帳やメッシュタープなどを活用しましょう。
なお、地面が乾燥している場合は、枯れ木や枯れ葉など燃えやすいものが多いですので、焚き火をする場合には十分に気をつけましょう。
河原サイト
川の流れに沿うように広がるサイトです。中流域にあるキャンプ場の中には広々と整備された場所もあり、大人数でのBBQなどのイベントにも向いています。
また上流域になると地面に石が多かったり、テントを張るスペースが狭かったりしますが、清流ならではの美しい光景を眺めながらのキャンプは正に至福の時間。渓流釣りや沢登りなど、アクティビティが豊富なのも河原サイトならではです。
気をつけること
河原サイトで何よりも気をつけないといけないのは、大雨やダムの放流等による急な増水です。基本的にキャンプ場内であれば、ある程度の安全は確保されていると思いますが、急な大雨時等には無理をせず、しっかりと管理者の指示に従うようにしましょう。
また、林間サイトと同じく、河原サイトも虫が多いです。特にアブやブヨなどは水辺に多くいるので、服装や虫よけの準備など虫対策は万全にしましょう。
芝生(高原)サイト
牧場や公園に併設されていたり、河川敷などのエリアに多いのが芝生サイトです。芝の状態はキャンプ場によってそれぞれ異なりますが、地形も平坦な場合が多く、きちんと整備されている芝生はまるで絨毯の様にフワフワで気持ち良いものです。
オンシーズンの週末ともなると、広大なスペースに数百ものテントが立ち並ぶ光景は圧巻です。また、市街地に近いキャンプ場も多く、新しいキャンプギアを購入した際の試し張りや、雨撤収後の晴れた日にテントやタープを乾かす時にも活用されます。
そして、まとまったスペースが取りやすいことから複数グループでのグループキャンプやオフ会など、大人数でキャンプを行う場合に利用されることも多く、子供たちも目一杯走り回るために、初心者から上級者まで全てのキャンパーに人気のサイトです。
気をつけること
芝生はしっかりと手入れをしないと傷んで枯れてしまいます。地面を掘り返したり、熱いものを直接置いたりするのは避けましょう。焚き火時には、焚き火台の使用は必須ですが、なるべく高さがあるものを選び、炭や灰が落ちて芝生が焼けてしまわないように配慮をしましょう。
湖畔サイト
湖の周りにもキャンプ場は沢山あります。特に水際でテントを張れる湖畔サイトは人気が高く、中にはカヌーに乗って行かないと辿り着けないプライベートサイトまであるとか。
特に、無風時の水面は鏡のように美しくその様子を眺めながらのひとときは、キャンパー冥利に尽きます。
また、カヌーやフィッシング以外にも、SUPやウェイクボードなど、さまざまなアクティビティが楽しめるのも湖畔キャンプの良いところです。
気をつけること
実に様々な美しい顔を見せてくれる湖畔サイトですが、河原サイト同様、水の事故には細心の注意を払いましょう。特に、お酒を飲んでテンションが上がってしまい、湖にダイブ!なんてことは、絶対にしてはいけません。
海辺サイト
海に囲まれている日本でキャンプをするのであれば、海沿いにある海辺サイトも忘れてはなりません。海辺サイトには、砂浜や岩場の波打ち際でテントを張れるサバイバル感満載のキャンプ場から、防風林を隔て整備されたエリアでまったり楽しめるキャンプ場までありますので、目的に合わせて決めるのが良いと思います。
特に夏場は海水浴からそのままキャンプなんていう贅沢な遊び方も出来るので、是非とも挑戦してみたいですね。
気をつけること
海沿いのキャンプ場は、遮るものがないため風が強いことが多いです。テントやタープなどが飛ばされないように、ペグダウンはしっかりしましょう。ちなみに砂浜に設営する場合は、通常のペグではなく専用のペグを使用します。
また、潮風に乗って、キャンプギアには海水が付着することも多いです。錆の原因にもなりますので、帰宅後はしっかりと拭き上げて、メンテナンスしましょう。
おわりに
いかがでしたか?今回は、初心者キャンパーやこれからキャンプを始めようと思っている人に向けて、キャンプ場の種類を紹介しました。
もちろん今回紹介したサイト以外にも、様々なタイプのものがありますので、あちこちのキャンプ場を訪れるなかで、好みのサイトを見つけると良いと思います。
そして何よりも、一緒に行く家族や仲間と行った先々のキャンプ場で楽しむことが一番重要です。もちろん様々な失敗も出てくるかもしれませんが、ソレも思い出と割り切って楽しみましょう。
最後に、どんな種類のキャンプ場に行った際でも、最低限ルールとマナーは守り、わからないことはキャンプ場のスタッフに聞くようにしましょう。