【特別コラム】青山学院大学山岳部 インタビュー | 前篇

この記事の目次
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はじめに

CAMPICでは様々なスタイルでキャンプを楽しむキャンパーさんにスポットを当てた記事をお送りしていますが、今回は少し趣旨を変えて、登山の世界、それもバイタリティ溢れる大学山岳部の世界をご紹介したいと思います。

山登りから入ってキャンプにどっぷりハマった人も多いと思いますし、逆も然りです。使用するギアやフィールドが近く、特に過酷な環境を耐えうるテントやシュラフなどは、構造工学に優れた山岳系ブランドのギアがキャンプでも大活躍しています。

今回取材に協力いただいたのは、青山学院大学山岳部。近年では箱根駅伝三連覇など、陸上競技の活躍が記憶に新しいですが、実は山岳部も2013年にはヒマラヤの未踏峰アウトライアー東峰(7,035m)に初登頂するなど、精力的に活動しています。

今回は、そんな青学山岳部の現役メンバー3名に、登山からお気に入りのギアまで、色々なお話を聞いてきました。それでは早速、インタビュー形式にて紹介していきましょう!

青山学院大学体育会山岳部について

CAMPIC編集部
はじめまして、今日はよろしくお願いします。早速ですが、皆さん自己紹介をお願いします。
中西
3年の中西です。登山歴は5年になります。よろしくお願いします。
杉本
2年の杉本です。登山歴は中学の頃からなので7年目です。よろしくお願いします。
池田
3年の池田です。今年の4月に入部したので登山歴は4ヶ月です。まだ初心者ですがよろしくお願いします。
CAMPIC編集部
ありがとうございます!では、まずはじめに山岳部の普段の活動を教えてください。
中西
毎週水曜に計画書とか報告書を作るのにみんなで集まる。で、週末に山に登ったりする感じです。皆で集まってトレーニングしたりする学校もあるようですが、うちは各々のペースでという感じです。
池田
山で他大学とすれ違った時に休憩時間も短くて、うちよりガチだな…と思うこともあります。
杉本
ちなみに部員は10人全員男です。山に興味のある女の子もいるとは思いますが、冬山やクライミングをしないハイキング部があるので。そちらに。

大学山岳部の伝統「ガッシャブルム」

CAMPIC編集部
男性だけのほうが気楽なことも・・ありますし・・ね!さて、続いて普段使っているギアについてお聞きします。登山といえばザック。ザックを選ぶ時のポイントを教えてください!
池田
消臭性です!今使っているザックが歴代の先輩方のお下がりなんですけど、なかなか年季の入った香りが……。なので自分で買う時は消臭性は大事だなと思います。
CAMPIC編集部
代々引き継がれているんですね。ちなみに、どんなザックなんですか?
池田
青学山岳部では、みんな同じザックを使っています。「パイネ ガッシャブルム80」っていう石井スポーツで売られているものです。
CAMPIC編集部
年季が・・・
中西
シンプルさと軽量性を重視しているものなので、簡素な作りで背中のクッション性も皆無に等しいです。パッキングでクッションを作っていきます。一番背中側に銀マットを入れて、そのあとガス缶とかの硬いモノを入れて安定させます。パッキングが下手な人はゴツゴツした見た目になるので、はたから見てすぐにパッキングの上手い下手がわかりますよ。
CAMPIC編集部
容量はどのくらいなんでしょう?
杉本
80L入ると公式で言われていますが、伸ばすとそれ以上…100〜120Lは入ると思います。

持ち物はじゃんけんで決める!

CAMPIC編集部
続いて、部内人気ナンバーワンのギアは?
杉本
人気というか、ハーネスは全員が持っています。中高の時は使わない物なので、「大学山岳部」という感じ。ロープで自分を確保するために使う、安全帯・命綱的なものです。

CAMPIC編集部
確かに「登山!」って感じがしますね。テントはどういうものを使ってますか?

中西
ゴアライト」は軽量で透湿性が良くて使いやすいですね。2〜3人用テントで2kg程なので。

CAMPIC編集部
1人1個ずつテント持っていくんじゃないんですね。

中西
この間夏合宿に行った時は、テント2つに全員で泊まりました。テントって1人1つのイメージなんですか?

CAMPIC編集部
山登りって自分の荷物は自分で持っていくんだと思っていました。誰かがテントを持って、その分誰かが食料持って…という感じなんですか?

中西
はい。誰が何を持っていくかは、じゃんけんとかで決めます。負けた人がテントを担ぐことが多いですね

CAMPIC編集部
なかなかの男気じゃんけんですね。無いとは思いますが、誰かが荷物を忘れたりしたら大変ですね。

池田
この前テント忘れましたよね!工夫してなんとかフライだけで過ごしたけど。

CAMPIC編集部
・・。あるんですね。サバイバル感がすごい。ちなみに調理器具とかもも大きいモノを持っていくんですか?

中西
そうですね。普通の鍋です。調理用にコッヘルを持っていくことはあまりないです。

CAMPIC編集部
なるほど!バーナーは何を使っていますか?

中西
EPIの「NEOストーブ S-1030」を使っています。ゴトクが大きいので大きい鍋を置いても安定します。

山岳部ならみんな知ってる「ペミカン」

CAMPIC編集部
大学生なので特に食べ盛りだと思いますが、オススメの山ごはんはありますか?

杉本
ペミカン。もともとインディアンの食べ物で、肉や野菜を油で固めて保存しておくものらしいです。山岳部ではジャガイモ、ニンジン、豚肉、タマネギを水分がなくなるまで炒めて、たっぷりのバターでコーティングして持っていきます。山でそれをとかしてカレー粉を加えてカレーにしたりクリーム粉を加えてシチューにします。生野菜だと水分が重いし、日持ちしませんが、ペミカンなら日持ちするしカロリーが高いのでエネルギーになります

中西
青学ぽいかなと思い、アヒージョ!おいしいです。

池田
ラーメンライスです!重たい食材である米を早く消費したくて編み出されました。ライスにラーメンをかけるだけなんですけど、おいしいしすごく贅沢している気分になる。とんこつラーメンライスが一番美味しかったです。

ネパールの現地調達シュラフ

CAMPIC編集部
外で食べるだけでも3割増しなので、山の頂上で食べるご飯となるときっと何倍もの美味しさなんでしょうね!さて、話は戻って、ギアを選ぶ上で重視することはなんでしょうか?

中西
軽量性です。自分で使う装備はすべて軽いものにしています。みんなアルミのコッヘルとか使っているんですけど、軽くしたいのでモンベルで売っているFozzils(フォッジルズ)」皿を使っています。パッキングとか何も気にせず入れられるのがいいですね。

杉本
靴もトレイルランニングシューズとか軽いものを選ぶようにしています。

CAMPIC編集部
通年山を登ると思いますが、シュラフは何を使っていますか?

中西
ネパールに行った時に現地で購入したシュラフを使っています。一応ブランド品らしいのですが、金額がとても安いので。。まぁ。

CAMPIC編集部
機能性に問題があったりしませんか?

中西
-20度でもいけたので機能的には大丈夫ですが、ちゃんとしたシュラフが欲しいですね。

杉本
国産のシュラフだとモンベルを使っている人が多いです。僕は#1か#2の-20度対応を使っています。ダウン素材なのでやはり高かったです。

後篇へ続く…


おわりに

まだまだ沢山の話をお聞きしたのですが、ボリュームが多すぎたため2回に分けてお届けします。

ということで今回は、青山学院大学山岳部へのインタビュー記事前篇をお届けしました。学生ならではのギアチョイスや代々引き継がれるザックなど。懐かしい記憶が蘇った人もいるのではないでしょうか?

他の大学の山岳部の方が活動が本格的だから・・なんて発言もありましたが、山の話をしている彼らの表情からは、クライマーオーラがビシビシと伝わってきました。

それでは引き続き後編もご期待ください!

【特別コラム】青山学院大学山岳部 インタビュー | 後篇

2017.09.22

青学山岳部の活動の様子や2013年のヒマラヤの未踏峰アウトライアー東峰(7,035m)へのアタックを始めとした海外遠征などのアーカイブが公式ブログよりご覧いただけます。

ABOUTこの記事をかいた人

CAMPIC編集部

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