【特別コラム】青山学院大学山岳部 インタビュー | 後篇

この記事の目次
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はじめに

私たちが住む日本の国土のおよそ7割をしめる山地。キャンプを楽しむみなさんにとっては、山や森は比較的身近な存在だと思いますが、それでも「7割が山地」と聞かされると驚いてしまうのではないでしょうか?

そんな山をこよなく愛し、青春を捧ぐ若者にスポットを当てた今回の企画では、青山学院大学山岳部のみなさんに、山トークや登山に欠かせないギアに関するお話をお聞きしました。

前回に引き続き、学生ならではの話や登山を始めたきっかけなど、盛りだくさんでお届けします。

はたして、取材が始まった時からタイミングを伺っていた「なぜ、山を登るんですか?」は聞けたのでしょうか?

【特別コラム】青山学院大学山岳部 インタビュー | 前篇

2017.09.20

米だけで50kg!?

CAMPIC編集部
前回のシュラフの話題にて、ちゃんとした(?)シュラフが欲しいとのことですが、他に欲しいギアはありますか?

池田
いま一番欲しいものは靴です。新入生全員で同じ靴を買って山に登ったんですけど、靴擦れがすごくて爪を3個もやっちゃって。もっと慎重に、自分にあったものを見ないとダメだなと思いました。

杉本
いま欲しいものは一人用のテント。一人で行ったり、ちょっと友達と行く時に自分のテントがあるといいなと思います。

中西
僕はマウンテンハードウェアのBMGの105Lが欲しいです。もっとかっこいいのが欲しいと思って。完全防水ザックで重さもガッシャブルムと同じくらいです。

池田
ガッシャブルムは簡易的な防水なので、長年使われている俺のは、雨が降った時にシュラフまでビチョビチョになりました。

CAMPIC編集部
105Lって相当大きいですよね。何を入れるんですか?

中西
テント、寝袋、テントマット、ハーネス、食料、水筒、服、携帯バッテリー、冬だったらピッケルとかスノーバとか。そうすると 100L超えちゃいます。

池田
夏合宿2週間は、米だけで50kgとか、パスタもラーメンもたくさん持って行きました。

CAMPIC編集部
大人数とは言え、50kgのお米を担いで登山・・ちょっと想像がつかないですね。

登山を始めたきっかけは些細なこと

CAMPIC編集部
ちょっとベタすぎて「なぜ山を登るんですか?」とは聞けないのですが、登山を始めたきっかけはなんだったのでしょう?

中西
「ヤマノススメ」という漫画とアニメを見て、「山やるか!」という流れで山岳部にはいったらいつのまにかこんなに大きなザックを背負っていました。高尾山に登ってると思ったらいつのまにかヒマラヤに…。

池田
文化祭実行委員会を2年生で卒業した後、「サークルの新歓」に行きたくて。三年生でも受け入れてくれるところがここだったので、そのままサークルに入りました。青学の登山部は、受け入れ態勢が整っていたので、自分に合っているようで楽しいです。まだのめり込んでないですが、今は登って楽しいって感じです。

杉本
中学の時に、入っていた部活でレギュラーになれなくて。次の年の部活動勧誘冊子で「山岳部では全員がレギュラーです」と書いてあるのを読んで山岳部に入りました。最初は空を見ることが好きでした。最初の登山でもの凄く綺麗な夜空を見ました。高い山に登れば登るほど、空の色が青くなります。ひらけている空とか、雲海とか。そういう最高の景色を見たくて登っているという感じです

CAMPIC編集部
ちなみに登山をやっていて、キャンプにも興味が出たりしますか?

中西
装備が全く違うので、登山は登山、キャンプはキャンプと分けて考えてしまいますね。

杉本
でも登山をする人たちは大体アウトドアが好きなので、キャンプに興味はある人も多いと思いますよ。

CAMPIC編集部
なるほど。最近はキャンプでもUL(ウルトラライト)などのジャンルを楽しむ人も出てきていますしね。

初心者はロープウェイを使って登山を

CAMPIC編集部
キャンプから入って、山に興味が出てくる人も多いと思うのですが、初心者にもオススメの山はありますか?

池田
夏合宿で行った長野白馬八方の唐松岳がオススメです。ロープウェイで標高を稼げるし、そのあとも整備されている木道が続きます。ロープウェイから2〜3時間で山小屋に到着します。ライチョウがいたり、雲海がすごく綺麗だったり。キャンプ場も広いし人も多くて、ガイドさんやパトロールの人が色々教えてくれるので安全だしウェルカムって感じです。

杉本
僕のオススメは丹沢の鍋割山(なべわりやま)です。山荘で鍋割うどんが食べられます。丹沢の山は海がすぐ近くに見えるので景色にこだわりのある自分としてはオススメです。あと、立山黒部アルペンルートの立山(たてやま)ロープウェイで3000m近くまでいけて、最後ちょっとだけ歩く感じ。日帰りでもいけるので初心者にオススメです。

中西
都内から行きやすい、奥多摩にある川苔山(かわのりやま)は、ずっと沢沿いの道を歩いていくので気持ちがいいです。落差40mくらいの滝も見れます。そのまま滝に当たってもいいし。僕は冬に行って当たりました。

CAMPIC編集部
なるほど。ありがとうございます。ロープウェイを活用できるのは初心者にとっては嬉しいですね。ちなみに、これから山を始める人にアドバイスなどはありますか?

池田
靴には気をつけてください。

中西
気をつけながら、山を楽しんでもらえればと思います。

杉本
山で世界を広げてください。登山を始めてから僕はネパールが身近になりました。この間行ったテレビの手伝いでは、エベレストに何度も行ったことのある人の話が聞けたり、山で会う人々との会話で知らないものに出会えたり。普段の生活とは違うものが見えてくると思っています。

中西
山をやることで創造性も想像性も養われます。山をやったらきっと日本が楽しくなる。国土の7割が山ですからね。自然が身近にない都会の人こそ山、そしてアウトドアに興味を持ってもらいたいです。

エベレストさえも身近に感じることが

CAMPIC編集部
皆さん、既に色々な山を踏破してきていると思いますが、今後挑戦したい山はありますか?

池田
八ヶ岳の中の赤岳に挑戦してみたいです。景色がすごくいいらしいんです。すごく人気で人も多い。

中西
日高山脈全山縦走。稜線をずっと歩いていきます。北海道の山は整備がされてなくて自然がそのまま残っているところが魅力的です。非日常体験がしたくて。

杉本
エベレスト。話を聞く限り、頑張って資金を貯めて、あとは体力さえあれば登れるかなと思っています。夜空が全然違うだろうなと思っています。

カンチェンジュンガ山群の未踏峰white waveに挑戦

CAMPIC編集部
ところで2018年には、カンチェンジュンガ山群の未踏峰white waveへの挑戦が控えていると聞きました。

杉本
はい!メンバーとして参加します。エベレストにいつか登りたいのですが、その前に大学時代の一つの区切りとして遠征を経験したいと思ってました。2018年の秋ですが、山岳部の活動もそのためにやっているようなものなので、そこに向けて頑張ろうと思っています。

CAMPIC編集部
これから、挑戦に向けたトレーニングや合宿など大変だと思いますが、がんばってください。今日はありがとうござました!

3人
ありがとうございました!

青学山岳部の活動の様子や2013年のヒマラヤの未踏峰アウトライアー東峰(7,035m)へのアタックを始めとした海外遠征などのアーカイブが公式ブログよりご覧いただけます。

おわりに

いかがでしたか?今回は青山学院大学山岳部の皆さんに、山登りに対する想いや使用ギアについて色々とお話を聞くことが出来ました。同じ自然を愛し大切にする者同士共感できる部分も多かったのではないでしょうか?

2018年にはビッグプロジェクトも控えているということでしたので、是非引き続き頑張っていただきたいですね。CAMPICでも応援していきたいと思います。

なお、CAMPICでは今後もアウトドアに関わるお仕事・活動をしている方や団体を積極的に取り上げて参ります。

取材のご希望やご紹介等ございましたら、こちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。

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