一度は憧れる道具ってあると思います
自分も同じく憧れた道具がいくつもあります
その中の一つが格子窓の付いた古いロッジテント
キャンプの朝 珈琲を飲みながらカーテンを開けて窓の外の景色を楽しみたい
そんなキャンプに憧れていた時期がありました
始めてロッジテントの存在を知ったのはキャンプを始めて3年目
ドームテントとスクリーンタープがメインの中 ロッジテントのその雰囲気にとても憧れました
ただ機械音痴な自分はネットオークションに何度も挑戦したものの 手元に届くことはありませんでした
それから年月が経ち 自分の記憶にはあのロッジテントの記憶が消えかけて コットン素材のテントでキャンプを楽しむ日々
いつしかテントに合うタープが欲しくなり 乗ってる車にカーサイドタープとしても使えればいいな サイズも合わせたいな なんていう考えが浮かんできました
そんな思いから耐水圧や重量や耐風について色々調べて行く中で行き着いた答え
どうせなら自分で作ってみよう
これが全ての始まりです
挑戦したのはレクタタイプのタープだったので縫製も上手く出来 フィールドで使ってみると自分で思っていた以上のタープが完成したと感じました
そして ふと
自作タープが作れたなら自作テントだって作れるんじゃないか?
という思いと共に 以前から憧れていたロッジテントが頭に思い浮かびました
ネットオークションでも中々出会えず 経済的にも手が届かないロッジテント
なら作ろう!どうせ作るなら見た事ないロッジテントを
すぐに作りたいテントを頭の中で作り上げ それをスケッチしていました
スケッチを元に図面を書いて寸法を出して行く
ここまでは比較的スムーズに進みました
ところが材料収集の段階 求める色の生地がなかなか見つかりません
そして材料費の貯金を製作と同時進行していたので 貯金が底を尽きると製作は一旦ストップ
悶々とした時間を過ごすことがなんどもありました
もちろん製作作業自体もトラブル続き・・
まずは「格子窓」
ここが一番苦戦しました
ミシンで縫って行くと素材違いだとどうしてもズレてしまう
試行錯誤の末 手縫いで仮縫いをした後にミシンで本縫いをすることでなんとか解決
次に「フレームワークの仕組み」
凄く悩みましたがロッジテントのフレームワークを再現出来なかったので 別のテントからヒントを得ました
そして「立体物の縫製」
タープと違ってもう何度も投げ出したくなりましたが「8年間ずっと欲しかったロッジテントがついに手に入る」そう言い聞かせて何とか完成まで持っていきました
完成した時の喜びは大声で叫びたくなる程でした
何度もフィールドテストを繰り返して色んな天候で試して見た結果…
とにかく天井が低い
持ってるテントの中で一番低い
ただどうしても小さなテントを作りたかったので仕方がない 設計したのも自分自身です
そんなことよりも
朝 シュラフの中で目をこすり 格子窓の外の景色を眺めてる時に思います あぁなんて幸せな瞬間なんだろう って
壊れても修理して一生付き合って行きたい世界に一つしかない自慢のテント
挑戦してみて良かった 本気でそう思います