【DEEP】映画『クレイジー・フォー・マウンテン』監督インタビュー

日本各地で早々と梅雨が明け、気付けば2018年も夏本番!!この時期ならではの海キャンプや、避暑地を求めての高地キャンプなど、想像するだけでニヤニヤしてしまいますね。

そんな中、前回当サイト内でもご紹介したエクストリーム・スポーツに挑む登山家&アスリートに迫るドキュメンタリー映画「クレイジー・フォー・マウンテン」の公開日が迫ってきました。見ているこちらがヒンヤリするシーン多発の当作品。心待ちにしていたアウトドアファンも多いのではないでしょうか?

【DEEP.】『クレイジー・フォー・マウンテン』7月21日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

2018.05.12

今回はなんと「クレイジー・フォー・マウンテン」の監督であり、自らも登山やキャンプを楽しむジェニファー・ピードン氏の来日に合わせメールインタビューを敢行!映画の魅力はもちろん、アウトドアとの向き合い方など機になる質問をぶつけて見ました。ぜひ公開前にチェックしてください!


Q.日本での映画公開おめでとうございます。早速ですが、本作の見どころを教えてください

オーケストラとのコラボレーションだったからこそ生まれた映画。なので、山に登らない人でも楽しんでもらえると思います。

わたしは自然の中に身を置くことがとても大事だと思っていて、それを本作で伝えたかった。実際、山に登らなくても山を登ることがどういう経験か知ることはできるけれど、やはり自然の中に自分を置いてこそ初めて分かることがたくさんある。なので是非自然の中に行ってみてほしいです。


Q.息を呑むシーンの連続ですが、最も印象に残っているシーンはありますか?

氷が潮の満ち引きで上下に動いて、まるで呼吸しているように見える場面がとても好きですね。

以前、シドニーでの上映会で夫の横に座っていた息子が「見て見て!地球が息をしてるよ!」と言っていました。子供にも地球の偉大さが伝わる素晴らしい場面だなと思っています。


Q.今回、本作の監督をして最も大変だったことはどんなことでしょうか?

今回はオーケストラとの共演ということで、ある特定の人物の生きざまを追うというような物語があるわけではなく、あくまでも音楽ありきの作品でした。そういった点で、これまで関わってきた映画制作とは全く違う作品の描き方をしなくてはいけなかったのです。それで、編集作業にものすごく時間がかかりました。なので、一番大変だったと言えば編集ですね。


Q.監督ご自身も、登山やキャンプをされるそうですが、お気に入りの場所(山や地名等)や、過ごし方はありますか?

わたしが暮らしているオーストラリアではもっぱら海の近くで、飼い犬も含めた家族みんなで一緒にキャンプをして、ゆったりとした時間を過ごすのが好きです。

それ以外だと、昨年の1月に家族でネパールに行き、シェルパの村に泊めていただいて近くをトレッキングしました。シェルパの仲間たちとも交流がありますし、地元の仏教文化も興味があるのでネパールはとても好きです。

今年の1月は家族でニセコに行ってスキーをしたのですが、オーストラリアには高い山が無く、ニセコのような美しいパウダースノーは見たことがない。ニセコは本当に素晴らしい場所だと思います。


Q.日本の山に登ったことはありますか?

若いころはヒマラヤなどにカメラを担いで登ったりしましたが、今は小さな子供もいるので過酷な山登りはなかなかできません。ですが、ニセコの羊蹄山にはいつか登ってみたいと思っています。


Q.お気に入りの(愛用されている)キャンプギアがあれば教えてください

テントは必要ですよね(笑)

でも、コレといったこだわりがあるわけではありません。キャンプに荷物をたくさん持っていくのが好きではないのです。

テーブルやイスなど何でも揃ったキャンプをする人もいるけれど、わたしはせっかく自然の中に身を置くならば、できるだけ物を持たず、最小限にとどめておいて、地べたに座ります。

愛用の小さなケトルがあるので、それで湯を沸かして紅茶を飲むくらいです。できるだけシンプルにいいものを購入して長く愛用しています。


Q.少し気が早いですが、次に撮りたい映像などがありましたら教えてください

『山』の次は、『川』や『海』も撮りたい。

でも、そういったドキュメンタリーではない映画の企画も実はあります。


Q.最後にCAMPICの読者にアウトドアの楽しみ方のアドバイスを一言お願いします

すごくシンプルですが、やはり歩くことですね。

荷物を背負っていろんな場所へ行くのもいいですし、荷物を一つの場所においてベースキャンプをして周りを歩くのもいい。日帰りでいろんな場所に出かけるのもいい。

日頃どうしてもPCの前に座って仕事している人が多いと思うので、できるだけ歩いて自然を体感してほしいです。

作品情報

タイトル:クレイジー・フォー・マウンテン
公開表記:7月21日(土)新宿武蔵野館・シネクイントほか全国順次公開
配給:アンプラグド
製作・監督:ジェニファー・ピードン
音楽:リチャード・トネッティ
撮影:レナン・オズターク
ナレーション:ウィレム・デフォー
後援:オーストラリア大使館
協力:The North Face
2017年/オーストラリア/英語/74分/カラー/5.1ch/シネスコ
©2017 Stranger Than Fiction Films Pty Ltd and Australian Chamber Orchestra Pty Ltd

ABOUTこの記事をかいた人

CAMPIC編集部

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