はじめに
ogawaは日本を代表するアウトドアブランドのひとつで、特にテントの品質に定評があります。「小川テント」という呼び名でご存じの方も多いでしょう。
小川テントの前身となる「小川治兵衛商店」の開業が1914年。過去を紐解けばなんと100年以上の歴史を持つブランドでもあります。
確かな技術で高品質なテントを提供し続けるogawaから、ここ数年で人気のテント、「ツインピルツフォーク」をご紹介します。
ツインピルツフォークとは
小川キャンパル時代から人気のピルツシリーズは、ポール1本でテントを設営できるモノポールテントの代表ともいえます。「ピルツ」とはドイツ語で「キノコ」を意味します。モノポールテントの特徴である八角錐形は、たしかにかわいらしいキノコのようで、フィールドによく似合います。
ツインピルツフォークはその名の通り、2つのキノコが並んだようなテントです。つまり、2本のポールを使うことで、モノポールの設営の容易さと空間の高さに加え、横の広さも確保しました。
シェルタータイプなので、タープのようにリビングとしての使い方が一般的ですが、別売りの専用ハーフインナーテントを装着してリビング付きテントのように使ったり、専用のフルインナーテントを中に入れて、リビングと寝室を完全に分けて使うことも可能です。
さらに、付属のポールを二又フレームに変えれば、空間をさらに広くすることもできます。
2017年には、幕の素材がポリエステルとコットンの混合である「ツインピルツフォークT/C」を発売。肌ざわり、通気性、吸湿性ともに、従来のツインピルツフォークを上回ります。
ツインピルツフォークの仕様と特徴
重量 幕体:約4.42kg ポール:約1.6kg
素材 フライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm) ポール:6061アルミ合金 φ30mm
収納サイズ 65×25×25(cm)
カラー サンド×レッド
付属品 ピン、ペグ、張り綱、収納袋
出入り口上部にあるベンチレーターは開閉が可能なので、好みに合わせて通気できます。設営しやすいスタンディングテープ付き。
ツインピルツフォーク T/Cバージョンの仕様と特徴
重量 幕体:約8.4kg ポール:約1.7kg
素材 フライ:T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d ポール:6061アルミ合金 φ30mm
収納サイズ 65×35×30cm
カラー オフホワイト×ブラウン
付属品 スチールピン、張り綱、収納袋、ハンマー
同じツインピルツフォークでも、こちらはコットンとポリエステルの混紡生地でできています。設営方法や使用のサイズも従来のツインピルツフォークと同じですが、重さが倍増するので、設営に手間がかかります。その代わり内部の通気性に優れ、快適に過ごせます。コットンならではの見た目の清潔さや柔らかい雰囲気も見逃せません。
縫い目にシームシール加工をしていないため、雨が侵入する可能性があるのがデメリットでしょうか。濡れたあとはしっかり乾かしてカビ防止を忘れずに。
おわりに
ogawaのテントは、防水性、ポールの強度、生地の縫い目など、あらゆる面で高品質。価格も高いイメージがありますが、長い歴史に裏打ちされた技術を思えば納得ですね。
メンテナンスをしっかり行い、長く使っていきたいものです。