はじめに
スノーピークの創業は、半世紀以上前の1958年。登山家だった創業者が当時の登山道具に満足できず、自身でオリジナルのギアを作ったのが始まりでした。スノーピークは90年代に「オートキャンプ」というスタイルを生み出した会社でもあります。
このように創業者がキャンプギアのユーザーだったこともあり、スノーピークのモットーはあくまでも「ユーザーの側に立った開発」。新潟の本社に併設された5万坪のキャンプ場で、日々研究を重ねています。
今回はそのスノーピークから、ファミリーキャンパーに人気のシェルター「ランドロック」をご紹介します。
ランドロックの最大の特徴は、リビングと寝室が一体化したオールワンスタイルということ。1幕でテントとタープの両方の役割を兼ねているので、設営は1回で完了。しかもテントとタープのそれぞれの設営スペースが不要なため、結果として全体的にコンパクトサイズになり、比較的狭い区画でもスペースを有効活用できます。
ランドロックは2017年にリニューアルされ、使い勝手や快適さがさらに向上しました。
スノーピーク ランドロック(TP-671R)の仕様
材質
- 本体・・150Dポリエステルオックス、遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム(ルーフ部)、UVカット加工、テフロン撥水加工、150Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ウォール部)、UVカット加工、テフロン撥水加工
- フレーム・・A6061(φ19mm)
- インナールーム・・68Dポリエステルタフタ(ウォール)、210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ボトム)
セット内容
- 本体
- インナールーム
- Aフレーム(×2)
- Cフレーム(×2)
- センターフレーム
- リッジポール
- セーフティーベルト(×2)
- ジュラピンペグ(21cm×27)
- 自在付ロープ(1.5m×2、2.5m×4、3.5m×6)
- シームグリップ剤
- ペグケース
- フレームキャリーバッグ
- キャリーバッグ
- コンプレッションベルト(×2)
収納ケースサイズ
- キャリーバッグ・・75×33×36(h)cm
- フレームケース・・72×17×22(h)cm
重量
- 22.0kg(付属品含む)
スノーピーク ランドロックの特徴
リビングのスペースは約4m×3.85mで、キッチンを設置したうえで5~6人が過ごせる広さです。内部の高さは立って動き回れる190cm。これだけの広さがあれば、大型犬をテント内で眠らせることもできますね。
インナーテントをはずして、幕内の全スペースをリビングにしても。かなりの広さになるので、グループで楽しんだり、デイキャンプのBBQ大会にいかがでしょう。パネルを下ろせば突然の雨でも問題なしです。
別売りのポールセットを使ってパネルを跳ね上げることで、さらに広いリビングスペースが確保できます。ポールは190cmあるので、高さもばっちり。3本継ぎのポールは、ランドロックのポールケースに入れられます。
奥半分に吊り下げ式のインナーテントが設置できるようになっており、床面積約3.7×2.4mのテントの中で、大人2人と子ども3人が広々と休めます。
しかも広いリビング部が前室の役割をしてくれるので、深夜のトイレ移動がラク。前室が広いと悪天候の時も安心です。
リビングにコットを導入すれば、さらに追加で1~2人の寝室スペースが確保できます。
おわりに
スノーピークのランドロック、いかがでしたか?
オールワンタイプのテントはサイズが大きく、打ち付けるペグの数もハンパではないため、設営が大変というデメリットもあります。
しかし、テントとタープの2つを設営する手間を考えれば、かえって楽だともいえますね。
おまけに安定感のある形に十分な強度。天気にも左右されにくいランドロックは、ファミキャンの強い味方でもあります。