モンベル(mont-bell)ダウンハガー レビュー 〜ソロキャン・ファミキャンにも本格派ダウンシュラフを〜

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はじめに

4月に入り、キャンプ場でもようやく日中は過ごしやすい季節を迎えました。3シーズンキャンパーさんの活動も始まり、いよいよ2017年も本格的なキャンプシーズン到来です。

テントやタープ、焚き火台などのお気に入りギアを思い思いに持ち出して、楽しい時間を過ごしましょう!

ところで、そんな楽しいキャンプにて、テントと同じくらい大事なギアが「シュラフ(寝袋)」です。登場シーンがテントの中の就寝時なので、Instagramなどのpicになかなか登場せず、地味なギアの印象を抱き勝ちですが、キャンパーの健康を支える最重要ギアと言っても過言ではありません。

特に標高の高いキャンプ場では、夏場でも夜間の気温は想像以上に下がります。さらに、朝露や結露で身体が濡れてしまうことも・・。環境に合ったシュラフを使用しなければ、翌日の楽しいはずのキャンプが一転、体調絶不調で急いで帰路へ。なんてことになりかねません。

そこで今回は、シュラフを販売している数あるアウトドアメーカーの中から、特に馴染みの深いモンベル(mont-bell)のシュラフ「ダウンハガー」をレビューしてみたいと思います。

本格登山製品を数多く開発・販売しているモンベルならではの本格派シュラフを使用すれば、年中野営に繰り出すソロキャンパーはもちろん、ファミリーキャンパーにとっても、大事な家族の体調をしっかりと守ってくれそうです。

モンベル ダウンハガーとは?

モンベルのマミー型シュラフは、繊維を斜めに配置し、繊維そのものの伸びによってシュラフを伸縮させる「バイアスストレッチシステム(特許取得済)」を採用しています。中綿に高品質ダウンを使用したダウンモデルと、独自開発の化学繊維(エクセロフト)を使用した化繊綿モデルがあります。ダウンモデルの方がコンパクト且つ軽量で、ダウンならではの手触りが魅力的です。その分化繊綿モデルに比べて高価になります。

また、同じダウンモデルの中にも、ダウンハガーと、アルパインダウンハガーという種類があります。これらは伸縮性能の違いがあり、ダウンハガーの方が伸縮性能が高く、シュラフの中で着替えが出来るほどよく伸びます。一方でアルパインダウンハガーの方が更にコンパクト性に優れています。

そして、商品名の後の2種類の数字は、フィルパワー(FP)と保温力を表しています。ちなみに今回使用したシェラフは「ダウンハガー 800 #0 」です。スペックとしては

  • 伸縮率:135%
  • 800フィルパワー
  • コンフォート温度(快適に睡眠を取れる温度):マイナス10度
  • リミット温度(なんとか寒さをしのげる温度):マイナス18度

となります。

通常の冬キャンプはもちろんのこと、国内3,000m級の冬山で使用できるほどの高スペックモデルです。

モンベル ダウンハガー800 #0 レビュー

モンベル ダウンハガーは#の数字によって色分けがされています。今回使用した#0のカラーはレッド。前記した通り、快適に睡眠を取れる指標のコンフォート温度がマイナス10度のモデルです。

この時期(3月〜4月)の関東近郊林間キャンプ場の最低気温が5度〜マイナス5度程度だと思うので、よほど寒いエリアに行かない限りは、十分なスペックだと思います。逆に、夏の時期はどんなに薄着をしてもチャックを閉めた状態での利用は難しいと思うので、秋から春の3シーズン用と割り切るか、夏場はチャックを調整したり羽織るなどの使用になるかと思います。

それでは早速、モンベル ダウンハガー 800 #0 を実際にフィールドで使用してみた感想を紹介していきましょう。

ちなみにこの日は関東近郊の林間サイトで暖房無しのソロキャンプを行いました。朝方の気温は2度でした。

コンパクト収納

ダウンタイプのシュラフの特徴は何と言っても軽さとコンパクトさ。化繊綿で同等の保温力を求めると、重量も収納サイズも約2倍に。バックパックを背負って登山するわけでなくとも、このサイズは魅力的ですね。特にファミリーキャンプの場合、人数分のシュラフの容量が約半分になると思うと、車内の積載スペースにも好影響を及ぼしそうです。

ダウンシュラフと聞くと、コンパクトな分撤収時にスタッフバッグに仕舞うのが一苦労なイメージがありました。ところがこのダウンハガーのスタッフバッグは、シュラフを収納しやすいように、入り口が広くなっています。また、シュラフと同様、バイアスストレッチを採用しているのですぐれた伸縮性を発揮します。フッカフカのダウンハガーが、あれよあれよと小さいスタッフバッグに収納されていく様子は見ていてとても気持ちが良いものですね。

モンベル製という安心感

スタッフバッグから取り出したダウンハガーは、さすがは日本発の人気ブランドモンベルと思わせてくれる質感と細やかな機能がいっぱい。首回りを包んでくれる「ネックバッフル」や顔周りの保温性を高める「トンネルフード」はそれぞれのアジャスターを調整することで寒い空気をシャットアウトしてくれます。

ダウンを噛みにくい構造のジッパーはストレスなく開け閉め出来ました。また、フロントジッパーではなくサイドジッパーなので、顔周りにジッパーがまとわりつくこともなくとっても快適でした。

抜群の快適性

実際に中に入ってみると、ダウン素材ならではの圧迫感の無さと、暖かい空気に包み込まれているような快適さにビックリ。普段化繊綿の安価なシュラフを利用している筆者にとっては初めての体験でした。

そして、伸縮率135%スーパースパイラルストレッチシステムの名の通り、シュラフ内の居心地も抜群。しっかり包み込まれながらも圧迫感がなく、一度寝付いてから早朝眼が覚めるまで、一度も目覚めることなく熟睡出来ました。

起きてすぐには、寝ぼけさも相まって外の寒さを忘れてしまい、二つのアジャスターを緩めた時に入ってきた冷気で、ようやく我に返ったほど。外が寒くてなかなかシュラフから出る決心が付かなかったのはダウンシュラフあるあるでしょうか。

モンベル ステラリッジテントとは?

今回、普段ファミキャン中心の筆者がソロキャンプでダウハガーレビューを行うに当たって、最近はやりのミニマリスト気分を若干でも味わいたいと思い、テントもモンベルの「ステラリッジテント1」を利用しました。

このステラリッジテント1。言うまでもなく数々の登山家やキャンパーから長年愛され続けているモンベルの超人気ソロテント。モンベルの店舗では何度も見かけていましたが、実際に設営してみるのは今回が初めて。

中にテント一式が入っているとはまるで思えない超コンパクトな状態からのスピーディーな設営や、どんな暴風でも華麗に受け流してくれそうなスタイリッシュな佇まいに、改めて長年人気の理由を感じました。

せっかくなので、ステラリッジテント1を使用してみた感想も、合わせて紹介したいと思います。

モンベル ステラリッジテント1 レビュー

コンパクトを楽しむ

ステラリッジテント1のサイズは90cm×210cm、高さは105cmと大人一人が寝っ転がってほぼピッタリのサイズ。小さな前室は90cm×55cmなので、靴と荷物を少し置ける程度のスペースです。

普段ファミリーキャンプ用のテントに慣れている筆者には、この必要最低限のコンパクトなスペースが少年心を擽ります。気分は一気に冒険家に。

ミニマム機能を楽しむ

側面に設けられているベンチレーターや、インナーポケット、天井ループなどの最低限の設備を全て利用して、快適なミニマム空間を作り出します。

主張しすぎないブロンドロゴや、差し色としての役割も果たしているスリーブエンドやループの色使いもシンプルで良いですね。

夜picを楽しむ

ホワイト系のテントを見ると、どうしても挑戦したくなるのが暗闇に浮かぶテントpicです。今回も例に漏れず挑戦してみました。結果、予想通りにホワイトのフライシートが見事に映えて、綺麗な夜テントpicが撮れました。

製品概要

ダウンハガー800 #0
ステラリッジテント1 本体
ステラリッジテント1フライシート

おわりに

いかがでしたか?今回は、モンベルの高品質ダウンシュラフ ダウンハガー 800 #0 と、一人用テント ステラリッジテント1を実際にキャンプ場で使用したレビューを紹介しました。

どちらとも、人気かつロングセラーの製品なので、すでに所有しているキャンパーさんやハイカーさんも多数いるかと思いますが、改めてその人気の理由と実力を感じることが出来ました。

特にシュラフに関しては、一度揃えてしまうと、買い換えるタイミングが難しいギアの一つです。ですが、今回高品質のダウンシュラフを使用してみて、やはり「良いモノは良い」というなんとも月並みながら、真っ当な感想にたどり着きました。

これからどんどん暖かくなるとはいえ、キャンプ場などの屋外での睡眠に寒さ対策は必須です。また、自然相手の趣味ということも忘れずに、万全の設備で楽しいキャンプライフを送りましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

CAMPIC編集部

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