はじめに
始まったばかりだと思っていた2017年も気付けばひと月が経ち暦の上では春を迎えました。
4シーズンキャンパーにとっては、広々まったり過ごせる冬キャンプシーズンもあと僅か。3シーズンキャンパーにとっては、そろそろ今年のファーストキャンプはどのフィールドに繰り出そうかとソワソワし始める頃ではないでしょうか?
そんな中CAMPIC編集部では、昨年の発表時から気になって仕方がなかった新製品のフィールドレビューをメーカー様ご好意の元実施してきました。
その新製品とは2017年春にロゴスより発売される新ライン『グランベーシックシリーズ』のテント&タープ
- グランベーシック トンネルドーム XL-AG
- グランベーシック BIGオクタゴン-AG
です。
今回は、これらのギアを実際にフィールドで使用してみて分かった事を、撮り下ろし写真満載でお届けします。
今年テントの買い替えを検討されている方はもちろんですが、設営難易度やサイズ感などを含め今年からキャンプを始める方の最初の一幕としてもオススメ出来るテント&タープですので、是非チェックしてください。
グランベーシック トンネルドーム XL-AG
設営動画
設営について
グランベーシック トンネルドームの設営は、慣れてしまえば大人2人で20分程度で完了してしまうほどの簡単さ。ポールやスリープもわかりやすく色分けされており、手順もとてもシンプルなので、キャンプ初心者でも説明書に沿って設営すれば迷う事はないと思います。
また、フライシートさえ立ち上げてしまえば、インナーテントはつり下げ式なので3分程度で設置可能です。そのため、日中はインナーテントを設置せずに大型スクリーンタープとして広々使用し、寝るタイミングでインナーテントを設置しシュラフをセットなどという使い方も可能です。(インナーテント前方2箇所はペグダウンが必要です)
グランベーシック トンネルドーム おすすめポイント
●おすすめポイント1 ちょうど良いサイズ感
今回のレビューは、大人2名子供2名のファミリーキャンプスタイルでの実施でしたが、まず素晴らしかったのがグランベーシック トンネルドームのサイズ感。さすがはツールームテントと言えばロゴスと言われるだけあり、広すぎず狭すぎずの絶妙な空間を作り出しています。
前述したインナーテント設置時でも、リビングスペースには、センターテーブルとチェア4脚を設置するのにちょうど良いスペースとなっており、天井も高いため圧迫感を感じることはありませんでした。
また、前後のキャノピーや、リビング側の両サイドの窓は開放可能なので、夏の暑い時期にもしっかり対応出来そうです。ちなみにこの前後両サイド共にメッシュにもなります。これは虫嫌いなキャンパーにも嬉しいポイントです。
●おすすめポイント2 状況に応じた変形
このグランベーシック トンネルドームですが、季節や天候状況に応じて様々なスタイルに変形します。その中で利用頻度が高そうないくつかのスタイルを紹介します。
フルクローズ
寒い時期の就寝時などはこのスタイルがオススメです。スカートも付いているので隙間風が入りにくいのも嬉しいポイントです。また、インナー、フライシート共にベンチレーションもしっかり設けてあるので換気も問題なさそうです。
フルオープン
暖かい時期のスクリーンタープとしての利用などはこのスタイル。キャノピー用のポールはワンセット付属なので、もう1セット用意すれば完全にフルオープン可能です。両サイドをオープンにする事でインナーテントのプライバシーを守りつつ、風通しの良いリビングを確保できそうですね。
リビング側キャノピーオープン
通常時の基本スタイルとなりそうです。キャノピーをあげることで十分なリビングスペースを確保できるので、ゆったりと食事が取れそうです。
その他
設置場所に応じて、インナーテント側を出入り口にしたり、リビングスペースの左右どちらかのサイドを出入り口にしたりと、場所を選ばずに設営することが可能です。これなら朝日と夕日どちらもテント内から眺めることができるかもしれませんね。
●おすすめポイント3 溢れ出るオシャレ感
今回のレビューで何よりも伝えたかったポイントが、オシャレ幕=海外幕 という概念を覆す、グランベーシック トンネルドームのオシャレ感です。アイボリーカラーと大きすぎないトンネル型のスタイルが相まって、キャンプサイトに馴染みつつも独特の存在感を醸し出しています。
特にフルクローズ時のシルエットは素晴らしく、ブラックのメイプルリーフであしらわれたグランベーシックのロゴがラグジュアリー感を演出しています。
そして、このテントを一目見た時から「絶対に夜のシルエットが映える」と確信していましたが、期待以上の美しい姿に、思わず息をのまずにはいられませんでした。
グランベーシック BIGオクタゴン-AG
設営動画
グランベーシック BIGオクタゴン おすすめポイント
●おすすめポイント1 トンネルドームとの連結
グランベーシック BIGオクタゴンの一番の特徴はトンネルドームとの連結です。しかもこの連結、1パターンではないんです。
グランベーシック BIGオクタゴンの前後及びトンネルドームの前後どちら向きでも連結が可能なので、合計4パターンの連結が可能です。リビングを最大限に大きくしたい場合はリビング側に連結、前後どちらにもリビングを作りたい場合は、インナーテント側に連結と、必要に応じたスタイルで設営できます。
●おすすめポイント2 多彩な設営パターン
名前の通り変則8角形のオクタゴンタープは、用途に合わせて実に多くのアレンジが可能です。また、付属ポールは4段階で高さ調整ができるために、強風時の対応も問題なさそうです。
さらにサブポールを用意すれば、大人数対応のスペースや、プライバシースペースを確保することも可能。それ以外にもアイデア次第で色々なアレンジが出来そうなので八角形ならではのオリジナルの張り方を考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
●おすすめポイント3 魅せるアイボリー
このグランベーシック BIGオクタゴンのカラーもグランベーシック トンネルドームと同じくアイボリーです。アイボリーカラーの変則型タープは中々見かけないので、フィールドでも目立ちます。
朝日や夕日を受けて輝く前後非対称の凜とした張り姿には惚れ惚れしてしまいます。
グランベーシックのある風景
ここでは、フィールドでの1日を通したグランベーシックトンネルドームとBIGオクタゴンの姿を紹介します。
テントやタープは昼と夜とで全く違った表情を見せてくれます。
このトンネルドームとBIGオクタゴンのペアは、昼間はキャンパーを優しく包み込む繭のような表情に、そして夜になると、SF映画に登場する宇宙船のような近未来的な表情を見せてくれました。
昼..
芝生のグリーンにナチュラルに映えるアイボリーカラーはテントサイトを落ち着いた雰囲気に統一させてくれます。いつまでも眺めていたい気持ちを抑えて、早く設営を進めなければ。
全身で太陽の光を受け、その温もりをゆっくりと伝えてくれます。夏になると青空とのコントラストが一段と映えそうです。今日はもう、このまま日向ぼっこでもしておこう。
夕方..
気付けばこんな時間・・。タープ下でチェアに腰掛けて夕日を眺めながら身体を休めます。まだ何もしていないけれど。
ストンと日が落ちてしまいました。いそいそと食事の用意を始めます。一気に寒くなりました・・。この季節は、おてんとさまが沈んだ瞬間にその偉大さが心に沁みますね。
夜..
星空の中に輝く姿は、昔見た映画に出てくる宇宙船に見えてしまいます。タープの下は操縦席。次はどの星にワープかな。妄想を膨らましながら、焚き火に薪を焼べます。
外はとっても寒いのに、テントの周りをグルグルと・・。どの角度から見ても格好いいなぁ。手に持った珈琲もすっかり冷めてしまいました。おや?UFO?飛行機?
そろそろ寝ようかとテントに入ろうとした時に、お月様に向かって進んでいることに気が付きました。妄想かな?現実かな?キャンプの夜は何を考えても楽しいですね。
朝..
リビング側の入り口を開けて、朝日を目一杯浴びながら朝食です。雨予報だったけれど晴れてよかった。
しっかり目が覚めるまで焦らずじっくり待ちましょう。今日の予定は何もないんだし。
製品情報
LOGOS広報おすすめポイント
上質なアウトドアギアを目指してつくられたグランベーシックシリーズのテントとタープ。
生地には丈夫なポリエステルオックスフォードを、メインフレームには軽量かつ高強度の7075超々ジュラルミンを採用することで、すぐれた耐久性を実現しました。生地を変則的にカッティングした八角形タープは自由な張り方が楽しめます。テントと連結すればリビングスペースがより充実し、高級感のあるトータルコーディネートが楽しめます。
最後に
いかがでしたか?今回はロゴスから2017年の新製品として発売された、グランベーシック トンネルドームとグランベーシック BIGオクタゴンのレビューを紹介しました。
今回のレビューは写真を多めに紹介しビジュアルにスポットを当てておりますが、ロゴスブランドの確かな品質と機能性は言うまでもなく総合的に素晴らしいテント&タープだと思いました。
春以降フィールドで見かけることも多くなりそうなこのコンビが気になっている方の参考になれば嬉しいです。