【憧れのカーカムス「トラベラー5」】魅力を徹底解説!

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はじめに

雄大な景色によく似合う、この美しい佇まいとクラシカルな雰囲気、「カーカムス スプリングバーテント トラベラー5」

ずっと憧れていたこの幕と出会ってからはキャンプへの思いも一新。湖畔など景色の良いキャンプ場を探すようになり、トラベラー5と共に四季折々の自然の美しさをより多く感じるようになりました。今回はこのトラベラー5についてお話します(^^)

カーカムス スプリングバーとは

1961年、アメリカ ユタ州のソルトレイクシティで「Kirkham’s(カーカムス)」が創業されました。現在は社名変更し「springbar(スプリングバー)」に。正規代理店A&Fのカタログを確認すると2020年からブランド名がスプリングバーに変わっていました。

我が家のトラベラー5は2019年に購入し、上部に「カーカムス」の表記がされています。1944年と記載されているのはカーカムスの前身となるショップがオープンした年号のようです。

そして現在のブランド名でもある「スプリングバー」とはこのテントの特徴的な構造のこと。天井部分のポールは「てこの原理」を利用し、スプリングバー構造で強いテンションをかけています。この構造はテントの4隅をポールではなく生地にしていることで風を受け流す仕組みになっており、非常に風に強く、どんな悪天候にも耐えるテントとなっています。

生地は手触りの良い、厚手のコットン100%。夏は風を通して涼しく、冬は結露とは無縁で暖かいです。撥水加工もされており、雨天時も使用可能。

外のオーニングはちょっとした日除けにもなり、使用しない時はロールアップすることも出来ます。オーニング用の付属のポールが付いてきますが、我が家はOUTSIDE IN(アウトサイドイン)の木製ポールに替えて愛用中です。

USAシリーズとハイラインシリーズ

スプリングバーテントは大きく分けて2つに分類され、アメリカで製造されている「made in USA」のものと、海外で製造されている「ハイラインシリーズ」があります。

「made in USA」シリーズ

全ての製造がアメリカ国内。1つずつが手作りです。100%コットンキャンバスで「ドライフィニッシュのシリコントリートメント」が施されており、高い耐水性、通気性が両立されています。

生産スタッフが少人数のため、生産が安定していません。店頭で見掛けたことがあるのは1度くらい。個人輸入のハードルは高いですが、アメリカのスプリングバー公式HPで時々販売されています。

我が家のトラベラー5はこちらのシリーズの中の1つとなっており、A&Fで購入しました。

「ハイラインシリーズ 」

工程の一部を海外の工場で製造しているため、生産は安定しています。オリジナル高密度の100%コットン生地、Hardy duckキャンバスを使用。

こちらにはドライフィニッシュシリコントリートメントは施されていませんが、生地自体に撥水加工も施されているため耐水性があり安心して使用できます。

ハイラインシリーズは時々店頭で展示されているものを見かけます(^^)実物を見て検討できると、実際の広さや生地感もわかり安心して購入できますよね。

ちなみに下記3つはスプリングバーテントで幅、高さ等サイズは同じですが、生地とカラー、窓の大きさと数の違い、重さの違いがあります。

Made in USAのトラベラー5

重さ:28kg
メッシュ窓×3
サイド窓無し

ハイラインシリーズのハイライン6

重さ:33.5kg
メッシュ窓×2
サイド窓有り

ハイラインシリーズのクラシックジャック

重さ:36.3kg
メッシュ窓×2
サイド窓有り

こちらは我が家のトラベラー5と友人家族のクラシックジャック。前後逆の写真になってしまいますが、サイズが同じでもカラーが対象的で雰囲気が全然違うのがわかります(^^)ハイラインシリーズは後ろ側の窓が大きいもの1つになります。この姿も美しい(^^)

カラーについて

あまり見かけないこのカラー。2019年A&F別注カラーの「OD色(オリーブドラブ)」です。

我が家が購入した当時、このカラーはまだ公式では販売されていませんでした。そのため、奇跡的に予約はできたものの情報が少なく実物を見るまではドキドキ。そして初めて実物と対面し、落ち着いた素敵なカラーに安心。胸の高鳴りが止まらず、すぐに初張りへ行きました。

私にはグレーががったブラウンに見え、OD色…??と思っていましたが、現在は「バイソンカラー」としてスプリングバー公式サイトでも販売されています。

ちなみにこちらの写真はスプリングバーのHPにてバイソンカラーとして紹介していただいている1枚です(^^)コットンテントと言えば白系の明るいカラーのイメージがありますが、濃い暗いカラーのメリット、デメリットもこのあとお話しします。

設営方法

スプリングバーテントの設営方法は、

  1. グランドシートを敷く
  2. 幕を広げ4隅+間の数箇所にペグを打つ
  3. 天井のポールをセット
  4. サイドポール2本を立ち上げる

これで設営が完了です。ガイロープも不要のため設営はとても早いです。

幕内の様子

それではトラベラー5の幕内を見てみましょう。

高い出入り口

入り口は1ヶ所。高さがあり、立ったまま出入り可能です。毎回しゃがんで出入りするのって、ちょっと億劫だったりしませんか?この高さある入り口はそんなストレスを感じさせません。

幕内は最大高190cmあり、背の高い男性の方でも立つことができます。

ちょうど良いサイズ感

トラベラー5は5人用のテントで、フロアの広さは304cm×304cmの正方形。フロアは完全防水のビニールコーティングされたポリエステル製です。

幕内は中央にテーブル、窓際にラック、入口の対角線側にストーブが大体の定位置。ストーブは春と秋はフジカハイペット(右写真)、冬はワンサイズ大きいギアミッション(左写真)と使い分けていますよ。端にコット1台を置くと下に色々隠せて便利です(^^)

このレイアウトで主に夫婦と娘の計3人+愛犬1匹のおこもりには十分な広さがあると思います。

窓について

前後に大きなメッシュ窓が3つあります。天井部分は明るい色のため窓を開けているとそこまで暗さは感じません。

しかしバイソンカラーは3窓を全て締め切ってしまうとやはり日中でも少し暗く感じます。

夏場は風通し良く開けていますが、冬でも日中は外の景色も眺めたいため、自作のビニールを付けて窓を開けて使用することもあります。

そしてもう一点、バイソンカラーは締め切ると夜、外から撮影しても光が漏れず暗いため同化して映えません(^^;)先程の友人のクラシックジャック内にお邪魔すると雰囲気が一転。締め切っていても中は明るいです。夜に関しても明るいカラーのクラシックジャックは雰囲気が素敵でしたよ(^^)

使いやすい壁面

壁面の立ち上がりもほとんどまっすぐなため、荷物も壁際に配置しやすいです。所々に引っ掛けるフックが付いているため、LEDランタンや上着などを掛けておくこともできます。

特に冬場は嵩張るのでハンガーで掛けられる場所は重宝します。コットンテントは壁面が結露しないため、壁面に上着が触れたまま1晩中掛けておいても濡れることがなく安心です。

色々なインテリアに合う

先程もお話したこのバイソンカラーは、窓を締切ると暗いという欠点はありますが、それ以上のメリットとしてどんなインテリアにも合わせやすいです。

四季を通して秋冬は北欧系のこたつキャンプにしてみたり、夏は黒系のギアでスッキリと、時にはネイタルデザインのレトロストライプのチェアと共にランタンを灯してみたり。その都度色々な表情に様変わりします。

木製品とも相性が良く、YETIやギアミッションのコヨーテなどもよく映えてみえます。いつも幕内でのんびりと。第2の家の中にいるような快適な空間となります(^^)

窓からの景色

窓からは額縁のような外の景色が見られるのもお気に入りの一つ。朝は幕内から外を眺めて、じんわりと明るく暖かいストーブの隣でモーニングコーヒーを。静かな至福の時間となります。

その時家族はと言うと…娘は撮影には写らないコットの上で心ゆくまで爆睡中です…笑。主人は外で景色とテントの撮影。それぞれの自由な時が流れます。

秋は窓から見える紅葉の景色も素敵でした。

自然とトラベラー5

トラベラー5と出会って、自然と一緒に写真を撮ることも大きな楽しみの一つです。1泊2日の小さな小さな一軒家が完成します。

トラベラー5の存在感は景色に負けることなく調和しています。遠くから景色とテントを眺めては幸せな気分になります。自然の偉大さも感じますね。

汚れが目立たないメリットも

バイソンカラーに限っては濃いカラーのため、汚れが目立ちません!大雨に何度も打たれ、泥の跳ね返りもたくさん受けていますが、その時拭き取ればシミになることもなく現在にいたります。同じくコットンテント・ノルディスクの白いユドゥンは汚れに気を使いますが、トラベラー5はあまり気にならず、コットンテントなのに気を遣わなくて良いところが大きなメリットだと思います。

注意したいこと

意外と重い

「1人でも設営できるテント」となっておりますが、重いものが苦手な私はとても1人で設営できません。ポールとテント本体は別の収納袋になっていますが、テント本体すら持てません…(ポールは持てます^^;)。力に自信のない方は気をつけましょう。

駐車場からサイトが離れている時はキャリーが必須です。

しっかり乾かすべし

トラベラー5は耐水性があり、雨に降られても中が濡れることはありません。しかし、水分を含むと重くなるので撤収時には乾かしておきたいところ

そして帰宅して湿ったまましまって置くのは厳禁。カビが生えてしまいます。しっかり乾かしてから片付けましょう。

おわりに

トラベラー5いかがでしたか?

コットンテントは扱いが難しい点もありますが、このカラーだと汚れもさほど気にせず、少し気軽に使えるメリットもあります。重ささえ気にならなければ、コットンテントデビューには向いているかもしれません。

トラベラー5は冬のおこもりにも狭すぎず広すぎず、ちょうど良いサイズ感だと思います。狭すぎると身動きが取れずプチストレスが溜まりますし、広すぎると暖房効率の問題もあります。

もう少し気軽に店頭で買えたら…とも思いますが、1つ1つ手作りに対する感謝の気持ちと、なかなか手に入れにくいテントだからこその特別感もあります。これからもずっとずっと大切に、末永くお付き合いしたいと思えるテントです。

皆さんも思い入れのある大切なテントをお持ちだと思います。もしくはこれから憧れているテントの購入を考えている方もいると思います。

日々の忙しさから解放される休日。愛着あるテントと共に、たくさんの自然に触れて、美しい景色を眺め、ゆったりとした時間を過ごしませんか? 快適な空間で「最高の贅沢」を楽しみましょう(^^)

この記事を書いた人

pechi

Hokkaido/Japan
#camp#interior#sup

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