はじめに
みなさん、こんにちは!北海道キャンパー pechiです。
暖かく優しい炎の揺らぎが癒しを与えてくれる、オイルランタン。幕内では扱いが簡単なLEDランタンを愛用している私ですが、実はオイルランタンも慣れてしまえば誰でも使えて、ランニングコストも良い優秀なもの。本物の火の灯りは、やはり雰囲気が良過ぎる…。
今回は我が家が実際に使用しているオイルランタンの中から、ペトロマックスhl1、フュアハンドランタン、デイツ78、この3種の比較をしながらオイルランタンについてお話していきたいと思います。
オイルランタンとは?
オイルランタンは歴史が古く、別名ハリケーンランタンとも呼ばれ、1度点火すると嵐(ハリケーン)の中でも火が消えにくいランタンです。真冬でも使用ができます。
オイルランタンの作りは下部のオイルタンクに燃料である灯油やオイルを入れ、そのオイルが染み込んだ芯に着火するだけの簡単なもの。非加圧式でマントルもなく、燃焼時間も長いため、初心者でもすぐに使い始めることが出来ます。
それでは次に、3つのランタンを簡単に説明していきたいと思います。
①Petromax hl1
ペトロマックス社は1910年にドイツで創業。その中のペトロマックスhl1は2015年に廃盤となりました。
当時、hl1は店頭にたくさん並んでいて、かなり安価で購入する事が出来ましたが、今となっては入手困難な状態に。メルカリなどで高値で取り引きされています。
「Petromax GERMANY」の黒いロゴが入ったホヤと、小ぶりでピカピカなボディが特徴。3つのオイルランタンの中で私が1番初めに購入したものです。
重量 : 460g
タンク容量 : 150ml
芯 : 3.5分芯(10mm)
燃焼時間 : 約20時間
材質 : ニッケルメッキ塗装
②DIETZ デイツ78
アメリカのニューヨークにて1840年に創業されたDIETZ社。生産拠点は1956年に香港、1988年に中国に移転しています。
上品な黒金のカラーが特徴。他のカラーバリエーションもあります。ホヤはシンプルな「DIETZ」の黒い文字入り。
こちらは我が家にとって最近の新入りで、ずっと欲しかったランタン。雑貨屋さんで購入したものになります。
重量 : 500g
タンク容量 : 340ml
芯 : 4分芯(12mm)
燃焼時間 : 約20時間
材質 : 鋼製 塗装仕上げ
→もっとレビューを見たい方はこちら:デイツ78のレビューをみる
③FEUERHAND ベイビースペシャル276ジンク
フュアハンドベイビースペシャル276ジンク。マットシルバーのベーシックモデルです。
1893年にドイツで誕生した灯油ランタンのオリジナルブランド。1902年にストームランタンの生産を開始し、100年以上変わらないデザインが特徴です。
シンプルなデザインで無骨な雰囲気をかもしだしています。カラーバリエーションも豊富で、カラーによってランタンのイメージも大きく変わります。
ホヤには「FEURHAND」の白いロゴの他に、細かく小さな文字が入っています。こちらはアウトドアショップで購入しました。
重量 : 480g
タンク容量 : 340ml
芯 : 4分芯(12mm)
燃焼時間 : 約20時間
材質 : ガルバナイズドスチール
→もっとレビューを見たい方はこちら:FEUERHAND ベイビースペシャル276ジンクのレビューをみる
3種類を並べてみると
この3つを眺めながら1杯2杯…飲めそうです 笑。
それぞれのランタンのホヤの文字を見比べるのも至福の時。
サイズはペトロマックスhl1が1番小さいですね。タンクも他の2つと比べて半分以下ですが、燃焼時間は同じくらいです。これは芯の太さが関係していて、芯が太いほど炎が大きくなります。そのため芯が太いほど明るくなります。ペトロマックスhl1は3.5分芯(10mm)、フュアハンドとデイツ78は4分芯(12mm)でしたので、ペトロマックスhl1が1番暗くなる…ということですが、今回明るさの違いは正直あまり分かりませんでした。
ペトロマックスhl1はホヤの形状も他の2つよりワンサイズ小さめです。
フュアハンドとデイツ78は本体サイズ、タンク容量、芯の太さ、ホヤの大きさも似ています。形状も似ているのですが、デザインの違いで全然異なったランタンに見えます。
特にフュアハンドだけ異なる場所は、持ち手の付け根部分の形状が違うこと、上部の方は小さな穴が多くあることでしょうか。
その日の気分やサイトに合わせて、ランタンを選ぶのも良いかもしれません(^^)
オイルランタンの使用で気をつけるポイント
光量が小さめ
オイルランタンはLEDランタンや加圧式のランタンに比べると光量が足りないため、メインランタンとしては不向きです。サブのランタンやテーブルランタンとして雰囲気を味わうもの…と私は解釈しています。
使用する燃料は灯油かオイル
ガソリンやホワイトガソリン、アルコールは使用出来ません。灯油かオイルを使用します。オイルは臭いやススがほとんど出ないのがメリットです。虫除けタイプのオイルもあります。しかし、灯油の方がコストパフォーマンスは優れています。
我が家はススで汚さないよう、こちらのパラフィンオイルを使用。1本1500円弱で購入しています。
漏れに注意!
ランタンは現代の物のような精巧な作りではないため、給油口やアームの付け根から灯油やオイルが漏れる可能性もあります。実際、車で移動中にケロシンランタンの灯油がこぼれてしまった経験があります。灯油ってこぼしたり付着すると強烈な臭いで、なかなか取れないんですよね…。
持ち運ぶ際はキャンプ場に着いてから燃料を入れるのがベターです。今はランタンケースもたくさんの種類がありますので選ぶのも楽しいと思います。
テーブルなどの輪じみにも気をつけてください。我が家はペトロマックスhl1でテーブルに輪じみをつけてしまいました。それからはキャンプでは出来るだけ木の鍋敷きを敷くようにしています。
テント内では換気を忘れずに
オイルランタンは主に外で使う機会が多いかと思いますが、万が一テント内に入れる場合は一酸化炭素中毒に気をつけて必ず換気する、一酸化炭素チェッカーをつけるなど、最善の注意を払いましょう。
火傷に注意!
オイルランタンは本体がかなり熱くなりますので、持って移動する際や、消した直後なども火傷にも気をつけましょう。
カスタムして自分だけのランタンに
ランタンはホヤを替えたり、シェードをつける、タンクエプロンをつけるなど、自分好みにカスタマイズすることも出来ます。もちろんノーマルな状態を使い込んで味が出る姿を楽しむのも良し!
我が家は最近、イワタデンキさんが制作しているクラッシュアイスのスペシャルグローブを購入する事が出来ました。
先程お話したように、残念ながらペトロマックスhl1はホヤの形状が違うため付け替えることが出来ませんでしたが、フュアハンドにアンバー、デイツ78にグレーを付け替えてみました。
すると…雰囲気がガラッと様変わり。
湖畔の夕暮れと重なり、なんとも言えない贅沢な時間を過ごすことが出来ました。夜の姿も綺麗。色々な角度から見るのも良き!
着替えをするようにホヤを付け替える事が出来るのでその都度雰囲気も変わり、新しい楽しみを見つけたように思います。次はシェードも付けてみたいところですが…キリがないので(T‐T)、今後ゆっくりとカスタマイズしていこうと思います。
このようにオイルランタンは本当に奥深いものです。
また、長い歴史があり長く使えるオイルランタンは古いものもヴィンテージとして残っています。先日キャンパーさんのお友達からなんとも貴重な90年前のフュアハンドランタンを見せて頂く機会がありました。見た瞬間に目を奪われ、なんとも言えない佇まいに魅了されました。(写真を撮らせてもられば良かった…)。
まだまだ私には知らないことがたくさんあるので、これからもたくさんのものを見て学んでいきたいと思います。
番外編 ティリーランタン
こちらは主人のティリーランタン。
デッドストック品を購入したものでイギリス製、1970年頃のもの。50年程前です。加圧式でマントルのあるタイプ、燃料は灯油です。私には高度で扱えません…。ランタンの扱いに手間がかかりますが、そこが楽しみの1つでもあり愛着が湧くようです。
終わりに
いかがでしたか?
小さい作りながらも、オイルランタンはそれぞれのデザインと雰囲気を持っています。そして長い歴史を持ちつつも、カスタマイズで自分らしく進化を遂げることも出来てしまうオイルランタン。皆さんはどのランタンが好みで、どのようなランタンに育てていきたいですか?
オイルランタンの炎の光に癒されながら、ゆったりと最高なキャンプの夜を過ごしましょう(^^)