はじめに
こんにちは。ファミリーキャンパーのつるきゃんぷと申します。今回は、我が家の初DIYギアについて記事にしたいと思います。
多くのキャンパーに人気のギア収納、snowpeak「シェルコン」。シンプルで無骨ながら高級感のあるデザインでとても人気です。
我が家もメイン収納として愛用しているのですが、シェルコンって蓋がないんですよね。積載時や中身の保護を考えるとやはり蓋は欲しいところ。実際にシェルコンを所持されている多くのキャンパーさんが工夫を凝らした自作天板を使われています。そこで、我が家も素人ながらDIYに初挑戦し、シェルコンの天板を製作しました。
DIYド素人ながらもそれなりの天板になりとても気に入っているので、今回は作り方を詳しく紹介したいと思います。製作途中の写真やトータルでかかった費用も公開していますので、ぜひ最後までご覧ください!
シェルコンのサイズを測ろう
まずはサイズ計測です。シェルコン25の内寸300mm×415mm(我が家はシェルコン25ですが、シェルコン50の方も同様に内寸を計測してください。)、この内寸を参考に各木材のサイズを決めます。シェルコン25の場合になりますが、縦内寸300mmなのでストッパーを298mmに、横内寸は415mmなので天板を430mmにしました。(詳細サイズは材料のところに記載しています)
天板のスタイルを決めよう
作るからには蓋としての役割だけでなく、天板をミニテーブルや小物置きとしても使いたいところ。天板のスタイルはどうしようか?単純に一枚板を乗せる形にするのか、長方形の2~3枚をつなげて1枚にするのか、もしくは中身の取り出しやすいよう開閉式にしたり、スライド式にしてみたり。想像が膨らみますね!
木材の種類や色も迷います。せっかくDIYするのですから、自分好みのキャンプスタイルに合ったものを作りたいですね!我が家は思い切って開閉するタイプ、2枚のバタフライ式天板DIYに挑戦しました。
材料
- 木材 天板部分(430×155×18mm)2枚
- 木材 ストッパー部分(298×30×24mm)2本
- 紙やすり(粗目#80、中目#180、細目#400)各1枚
- カラー塗料
- 横長蝶番(25mm)2個
木材はホームセンターで購入しました。様々な種類がありましたが、我が家はパイン材に。我が家は電動のこぎりを持っていないので、購入したホームセンター内のカットサービス(1カット50円)を利用しました。
蝶番(ちょうつがい)のネジの長さが天板の厚みを超えないことを確認してください。ネジ先が天板の裏から飛び出てしまうと大変危険です!購入時に必ず確認してくださいね。
準備するもの
- ゴム手袋
- ハンドサンダー
- メラミンスポンジ
- 新聞紙
- 電動ドリル
- プラスドライバー
- マスキングテープ
- 鉛筆
作り方
①各木材の角を取る
ハンドサンダーに「細目#400」の紙やすりをセットします。怪我や破損を防止するため、角や端を軽く削っておきましょう。また、角だけでなく全体的に「細目#400」で軽くこすることで木材の表面がすべすべサラサラになるので塗料が乗りやすくなります。(既に面取り加工済みの木材であれば角を取るような工程は不要です。)
②ストッパー部木材を、シェルコンの角部分に合わせたアーチ状に削る
シェルコンの角部分のアーチに合わせるため、鉛筆で木材に印をつけます。それに沿って、ハンドサンダーに粗目#80の紙やすりをセットして削っていきます。ある程度削れてきたら「中目#180」に、そのあと「細目#400」にして整えていきます。なお、削る際はゴム手袋など滑らず手が保護できる手袋の着用がオススメです。
③天板部木材の蝶番装着部分を削る
蝶番の軸部分が天板に干渉するので軸の長さの分だけ天板を削りました。軸が横に飛び出しても良ければ干渉しません。蝶番の接着場所によるので必要不可欠の工程ではありませんが、削ることで蝶番の軸が天板に隠れると、横から見た時に見た目がスッキリするかと思います。
④各木材をカラー塗料でペイントする
新聞紙の上に全ての木材(天板×2、ストッパー×2)を置き、カラー塗料を塗っていきます。よくあるハケではなく、メラミンスポンジで塗っていくとムラなく塗れるのでオススメです。何度か重ね塗りを行いました。(お好みで上からワックス等で更に保護しても良さそうです)
⑤直射日光を避けて乾かす
全てを外に出して、新聞紙の上で乾かします。この時に、塗り方や木目の出方が好みの方を天板の上面にすると決め、まずそちらを上に向けて乾かしました。上面がある程度乾いてきたらひっくり返し、新聞紙に接している下面も乾かします。ストッパー部木材は基本的に見えないので、特に順番は気にしなくて大丈夫です。
⑥ストッパー部木材に穴を開ける
ストッパー部木材に蝶番を重ね、ネジ穴部分に鉛筆で印をつけます。その印を参考に、電動ドリルで穴を開けます。直接ネジを打ち込むと木材に負荷がかかって割れてしまうので先に穴を開けておくのですが、ネジがガバガバになってしまうと意味がないので、ネジの径よりも細い穴を開けるようにしてください。ストッパー部木材2本の両端、蝶番を付ける4箇所とも開けます。
⑦ストッパー部木材に蝶番を付ける
⑥で開けた穴に合わせて蝶番を付けていきます。プラスドライバーで落ち着いて取り付けましょう。仮絞め後に本締めをします。2本のストッパー木材の両端にパタパタと蝶番がついた状態になります。
⑧天板とストッパーを蝶番で固定する
実際にシェルコンへ合わせて最終工程に入っていきます。まず⑦のストッパー部木材をシェルコンの端に合わせて、シェルコンとストッパーをマスキングテープで固定します。(ストッパーが底に落ちてしまうのを防ぐため。)この時、ストッパーの蝶番は開かずに閉じた(重なった)状態にします。
その状態で、天板部木材を上に乗せ、ストッパーの端に付いている蝶番と重なる部分(天板の裏)のネジ穴に鉛筆で印をつけます。ここがズレてしまうと天板自体がゆがんでしまうので、4箇所とも慎重に印をつけてください。(押さえている人と印をつける人、2人いると安心です)
印をつけたところに⑥⑦と同様、穴を開けて蝶番を取り付けます。
⑨完成
ストッパーが付いた天板⑧をシェルコンに乗せます。問題なく天板が開閉することを確認して、完成です。
※閉まる時に木材同士がぶつかる音がするので、ストッパーと天板の接地面に市販の家具保護シール(椅子脚用)を貼りました。
シェルコンDIYにかかった費用
- 木材 天板部分(ラジアタパアイン集成材) 1,207円
- 木材 ストッパー部分(パイン集成面取り材) 305円
- 紙やすり(粗目#80) 39円
- 紙やすり(中目#180) 39円
- 紙やすり(細目#400) 81円
- カラー塗料 657円
- 横長蝶番(25mm)2個 635円
→カットサービス(1カット50円)3カット 150円
→カットサービス(1カット50円)2カット 100円
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総合計 3,848円
※材料費のみの費用です。
電動ドリルなど工具類は持っていたので上記費用に含んでおりませんが、ホームセンター等でレンタルされる場合はその費用もかかります。
最後に
今回は、snowpeakシェルコンの天板DIYについて紹介してみましたが、いかがでしたか?
我が家の場合はバタフライ式天板ですが、開閉しなくてもよいタイプであれば天板1枚にストッパー2本をねじで取り付けるだけで完成します。
シェルコンはサイトでも目を引きますし、蓋としての役目だけでなく天板として上に物を乗せられるので立派なキャンプギアですよね。自分で作ることで、世界にひとつだけ、愛着たっぷりのギアが誕生します!単純で簡単なのでDIYの入門にオススメしたいです。
もし「天板を作ってみたいけどハードル高そうだな‥」と思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。なお、くれぐれもお怪我のないよう、またお子様の手の届くところで作業をされないよう、細心の注意を払って天板DIYを楽しんでいただければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!