【憧れの3way冷蔵庫】ジャンク品を修理&リメイクして復活!

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はじめに

こんにちは!ケケケ・Dと申します。
ハードオフのジャンクコーナーに目がありません。
100均は材料屋です。使わなくなったあのギアも、お店で見つけたボロ道具も、、工夫次第で一軍登録?
リメイクやDIYネタを中心に書いていきます。

保冷と冷却

少し前までは肌寒い日もあったのに、何気に温度計を見たら27℃を表示(執筆時は4月22日)。例年の東海地方での平均気温よりも高く、初夏の様な一日でした。

地球温暖化などと叫ばれ始めて随分と月日が経ちますが、年々厳しさを増す日本の夏。キャンプ地での食品の保冷は死活問題ですよね。

ここ数年のクーラーボックス市場は、保冷力と熊からの攻撃に対する防御力?をウリにしたYETI等の厚壁クーラーボックス勢が台頭。それらにインスパイアされた商品も各メーカーから発売され、ユーザー的には選択肢が広がり、製品画像やカタログスペック等々を見ているだけでも楽しいものです。

かくいう私もキャンプギア遍歴の中で、Colemanのポリライト、Colemanのスチベル、YETIタンドラとステップアップをはかり、所有欲を含めてのハイエンドクーラーボックスの凄さを実感している訳です。

前述のハイエンドなクーラーボックスは、分厚い断熱材を纏うことによって保冷力を得ている訳ですが、氷が◯日間溶けません!的な謳い文句も結局のところ、いくら断熱材が分厚くても蓋の開閉時間や保冷剤の能力等に左右されがちなんですよね。

必然的に厚壁クーラーボックスは、大きな見た目の割には容量が少なくなってしまう訳で、連泊の際には大型クーラーボックス2個持ちになってしまったり… 。

ずいぶんと前置きが長くなりましたが、そこで憧れてしまったんです。アウトドアで使える冷蔵庫に。
そう、当たり前の事ですが、クーラーボックスは”保冷“する事しかできませんが、冷蔵庫は”冷却“する事ができるんですよね!

憧れの3way 哀愁の0way

インターネットで調べてみるとDometicから出ている3way冷蔵庫は100Vと12V、CB缶でも起動できる優れもの。CB缶1本で約20時間の動作が可能!

動作原理は発生器に収められたアンモニア冷媒を温め、気化するときに周囲の熱を奪う性質を利用して冷却するとあり、燃焼部をガス火で加熱する為にCB缶が使えるのも納得です。

これが欲しい!!けれど、いかんせんお値段が… 。
中古品を求めてフリマサイトを徘徊し、某オークションで動作未確認のIwatani製ジャンク品(基本スペックはDometicと同等)を見つけ、5000円で落札に成功。

届いた品物はというと、カバーは割れ、扉パッキンやシガーソケットは千切れ etc…哀愁漂うと言えば聞こえは良いけれど、なんだか汚くて想像以上のジャンク具合

とりあえず現状確認。
100Vで30分放置→冷却できず。
12V→接続端子が無いので確認できず。
CB缶→点火はしたけど炎が極小。

3wayどころか0wayではないですか(泣)

分解してみよう!

先ずは100V回路をテスターで測定してみると、内臓されているサーモスタットの不良である事がわかったので、配線を直結しスイッチオン。しばらくして、ヒーターが暖かくなる事を確認。そのまま30分放置し、庫内を触ってみるとジンワリ冷えてる!気をよくして更に1時間後、庫内温度を確認してみるも変化は得られず… 。

庫内温度が下がらない不具合の情報を検索してみると、アンモニア冷媒を攪拌する事で状況が改善するとの記述があり、さっそく重たい本体を縦に左右に何度かシェイクしてみました。

結果、10分程度で蒸発器に霜が付くほどに改善!最悪、冷媒抜けも想定していただけに、冷却機能が生きている事が分かった時には、うぉぉぉぉぉーーーっ!と、なりました。この時はドーパミンがドバドバ出ていたと思います(笑)
次は燃焼部のオーバーホールに取り掛かかる事に。

オーバーホール開始

動作確認時に火はついたものの、勢いもなく出力調整も微妙であった燃焼部周り。オリフィス(ガス噴出口)煙突が煤だらけだったので丁寧に清掃し、イグナイタ(点火装置)も手入れしたら火花の飛びが改善されました。

ついでに煙突部の断熱グラスウールも新しく巻き直し、点火してみると見違える様に力強く燃えるようになりました。

冷蔵庫としての機能を取り戻し、復活の目処が立ったので、庫内を冷やす蒸発器には伝熱シリコングリスを再充填。剥がれかけていた扉パッキンも補修し、前オーナーがやっつけていた樹脂パネルのヒンジ受けもエポキシパテで再成形しました。

ジャンク品からの復活!

機械部分は蘇ったので、お楽しみのリメイクタイム。これをする為に修理したようなものです。本体は皆んな大好きRAST-OLEUMのカーキで再塗装。う〜ん良い色味です。いわゆるTANよりは少し暗めの印象。扉&パネルは防爆塗料を模しててチッピングブラックで塗装。ごつごつ感がたまりません!

天板には見た目重視で縞鋼板を貼り付け、カバースリットには目隠しも兼ねてパンチングメタルをリベット止めしました。

冷蔵庫から取り出した物を置いたり、飲み物を注ぐ時にサイドテーブルがあったら良いなと思い、本体右側にガチャ柱を取付けました。シーンによって高さ調整が出来ます。

コントロールパネルもステッカー作成キットで新製し気分一新。PC &プリンターで色々な物が作成できるので良い時代です。

本体左側にはモデルガン用ピカティニーレールをマウント。何かの役に立つと思って取付けましたが、今のところ装飾品です(笑)

おわりに

以上で3way冷蔵庫のオーバーホール&リメイクは終了。クーラーボックスもアウトドア冷蔵庫も一長一短。手入れをして思った事は、機械物はメンテナンスが大事だとあらためて思いました。少しだけ掃除するだけでも違った結果が得られる事もあるんです。
3way冷蔵庫をお持ちの方の日頃のメンテナンスの参考にでもなれば。

3way冷蔵庫の使い心地ですか?家族で行った夏キャンプでYETIと共に大活躍でした。でも今はクローゼットの肥やしになってます… 。だって、タンドラ45QTくらい重いんですよ(笑)

※アンモニア冷媒は非常に危険性が高い事をお忘れなく!分解手入れは自己責任で行って下さい。

この記事を書いた人

ケケケ・D

CAMPを中心とした自己満postです。
たまにDIYをします🪛🔧🔨
緑色と土色と陰謀論が好きなんです👁
CAMPICインタビュー掲載していただきました🙈
campic.net/32549

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