白熊がトレードマークのブランド「ノルディスク」
キャンプをしている方なら誰もが一度は見たことがあるであろう、白熊ロゴが印象的なブランド、ノルディスク。
ノルディスクとは、北欧のデンマークで1901年に羽毛商品メーカーとして誕生し、その後レジャーやキャンプなどのアウトドアラインの商品へと切り替えた老舗アウトドアブランドです。テントからチェアやテーブル・コットなどのファニチャーアイテム、エプロンやマグカップなどの調理時用品など幅広いラインナップを展開しています。
その中でも人気がある商品が、白く淡い風合いが特徴的なコットンテント。北欧らしさを感じる落ち着いた色合いと居住性の高いテントはキャンプシーンにマッチし、多くのユーザーを虜にしています。
今回はそんなノルディスクテントの中でも特に人気のある、アスガルド12.6を今回キャンプ用品レンタルサイト「TENTAL」でお借りしたので徹底的に紹介・レビューしていきます。
最後の方で、「TENTAL」について書いているので、レンタルしてみたいという方は、そちらも読んでくださると嬉しいです。
大人気ベルテント「アスガルド」とは
アスガルドは先ほども記述したように、ノルディスクが販売するテントの中でも人気のあるシリーズのポリコットン製ベルテント。その人気の高さから3サイズが展開されています。
テント内には内部から開閉ができる大型ベンチレーションが複数ついており、夏には風通しが良く快適に過ごすことができ、冬には灯油ストーブを入れても一酸化炭素中毒を防ぐことが可能な、オールシーズンに対応したテントです。
ポリコットン製であることから、優れた通気性と遮光性を持ち合わせており、日差しの強い日でも内部の温度が調整しやすく、ポリコットン特有の風合いを存分に楽しむことができます。
別売のジップインフロアマットを使用することで、寒気の厳しい冬場にはお篭りキャンプを快適に過ごすことができ、防水性は驚きの100%仕様となっているため、床から水がしみこむ心配もありません。その居住性の高さから、長くユーザーから親しまれている大型テントです。
それでは、続いてアスガルドのスペックを詳しく見ていきましょう。
アスガルド12.6のスペック
■使用サイズ:縦400x横372x高さ250cm
■収納サイズ:縦95x直径30cm
■材質:ポリエステル65%、コットン35%(フライシート)
■重量:21kg
■耐水性:350mm
■対応人数:6人
■ポール:スチール製 2本
■ペグ:26本
■使用サイズ:横400x縦375cm
■収納サイズ:幅86 x縦37cm
■重量:8.9kg
■150D ターポリン (完全防水)
以上がアスガルド、及び別売のフロアマットのスペックとなります。
本体には高さ調整が可能なセンターポールと、フロア形成に必要なスチール製二股ポールがひとつと棒状ポール二本が付属され、質の良いペグは必要本数である26本がついてくるので安心です。
細かく紹介!アスガルドの設営手順!
アスガルドの詳細やスペックが分かったところで、続いては設営の手順を見ていきましょう。
今回レンタルした「TENTAL」では、アスガルドは二つの収納袋に入って届きました。大きいほうがアスガルド本体+別売のジップインフロアマット。小さい方には、ポールやペグ類が入っています。まず、この本体とジップインフロアマットが入った大きい方、これが非常に重たい…。収納サイズも大きく、これまで同じワンポールテントであるテンマクデザインのサーカスTCを使ってきた私としては驚愕の重量でした。
収納袋はジッパータイプではなく、紐を引っ張って口を閉じるタイプになっています。本体を出すときは開閉部を上に向けて、徐々に収納袋を下げていくというやり方で出すのが一番力を使わずに済むはずです。
では早速、設営を始めてみましょう。まずは本体を広げていきます。広げて分かったことですが、アスガルド本体にジップインフロアマットやガイロープがすでに装着された状態でした。実際買った時、このように収納しておけば撤収も展開も非常に楽で済むんだな、と勉強になります。それにしても、広げるときもかなりの重量です。
アスガルドを円形に広げられました。既にポリコットン特有の色合いが顔を出していますね。
広げ終えたらまず確認するのが、フロントの位置です。上記画像のような、ジッパー部分がフロントとなるので、正面にしたい方向へ向いているかを確認しながら、調整していきましょう。
アスガルドの向きを整えたなら、次はペグダウンです。ジップインフロアマットについている、見るからに強度の高そうな留め具にペグを打ち込んでいきます。ここで使用するペグの本数は13本。対角線上にペグを打ち込んでいくと、きれいに張ることができますよ。
すべての留め具にペグダウンが完了したら、いよいよ立ち上げです。上下にゴムのような保護材がついているセンターポールを組み立てていきましょう。
この時に、高さを調整するための金具は一番低い場所に刺しておくのがポイントです。そうすることで立ち上げを行った際に、徐々に高さを出して張り強度を調整しやすくなります。
センターポールを組み立てたら、アスガルド内に入れて設置。写真では縦にポールを持っていますが、内部にポールを入れるときは横向きにして、天井中心にポールを接触させてからゆっくりとポールを縦に持って立ち上げます。
このようにポールを立ち上げたあとが重要です。ポールを徐々に伸ばして調整金具を刺し込み、ポールがぐらつかないような高さに調整しましょう。
この写真をよくみると上部に調整部分が来ていますね。これの上下の向きはどちらでも良いそうで、下部にあれば調整しやすいですが、調整金具が若干邪魔になります。逆に上部にあると邪魔にはなりませんが、立ち上げ時にいちいちポールを横倒しにして調整する必要があるので、良し悪しですね。どちらでもやりやすい、もしくは邪魔にならない方を選びましょう。
立ち上げた状態を外から見るとこのような感じになっています。すでにワンポールテントらしい佇まいになっていますね。もうここまで来ればあと少しです。
フロントの上部に写真のようなジョイントが設置されています。次はこの裏からフロント形成をするためのポールを設置していきましょう。
内部に入って先ほどのジョイント部分へ、上記画像のように二股ポールの突起部分を刺し込んでいきます。
二股ポールに棒状ポールを入れて、アスガルド下部にあるポールポケットへ直製ポールのもう片側を入れていきましょう。
この時に棒状ポールを二本、二股ポールに差し込んでからポールポケットへ入れていくのではなく、一本棒状ポールを刺し込んだらポールポケットへ、というように一本ずつ確実にやっていく方法がやりやすいのでおすすめです。
これで大まかな設営は終了になります。
最後にフライシートに取り付けられているガイロープ13本をペグダウンしていき、このカッコいい特製自在金具で張り具合を調整。この自在金具、さすがノルディスク製と言わんばかりの使いやすさ・固定力でした。安物だと平行にしているにもかかわらず、スルスルと伸びていってしまうものもありますからね。
そして完成した状態がこちら。惚れ惚れするデザイン・張り姿です。
よく写真を見ていただければ分かるのですが、フロント前のガイロープはペグダウンしませんでした。と言うのは、ここを張ると子供たちが入り口を出入りする時に引っかかる可能性があったからです。「気をつければ問題なし」という方は、より強度を高めるためにも、ガイロープをペグダウンしておきましょう。
それにしても、ベルテントは見栄えがいいですね。やはりいつか必ず欲しいテントです。
実際使ってみて感じた本音
それでは実際使用してみて、どうだったかを「良かった点」と「気になった点」に分け、本音でレビューしていこうと思います。
良かった点①ポリコットン特有の風合いが落ち着く
これまで私が使用してきたテンマクデザインのサーカスTCはアスガルドと同様にポリコットン素材ですが、それとはまた違う、落ち着くような雰囲気が味わえました。
その理由が、「お篭りスタイルだったから」ではないかと思います。
サーカスTCでもお篭りスタイルをしたことはあります。ですが、アスガルドの空間の広さ・広いことで陽の当たる総面積の多さで、ポリコットンの雰囲気をより感じられたのではないでしょうか。
ポリコットン素材はカビが生えやすくメンテナンスが面倒など、気になる点はありますが、アスガルドでより一層ポリコットンテントが好きになりました。
良かった点②予想以上に設営しやすい
ベルテントはワンポール型とは言え、大型だったため設営が大変なのではないか、と思っていました。そんな思いとは裏腹に、どんどんとできていくアスガルド12.6。
設営が終わった頃には「全然疲れなかった…、手順も難しいところないじゃん…」と拍子抜けしたほどです。これだけの設営なら女性でも簡単にできるのではないかと思います。
良かった点③快適な広々空間
私自身、初めてベルテントを使うということもあったのと、12.6と言われてもどれくらいのサイズか正直わかりませんでしたが、設営してその広さに驚きました。
これまで使ってきたテントとは明らかに違う、広々とした空間。思わずレイアウト前に寝そべってしまいます。
アスガルド12.6は3〜4人が推奨人数ですが、今回大人4人と小さな子供が2人で使用したにも関わらず全員が横になれるほどの広さです。(その際テーブルなど中央にあったギアは避けました)
レイアウトをしてなお、これだけの広さがあるとは思わず…。非常に快適に過ごせました。
良かった点④至るところにノルディスクマーク
アスガルドには自在金具だけでなく、フロントのジッパーなど、さまざまな箇所にロゴマークが付いています。
私はノルディスクテントに憧れており、いつか欲しいと常々思っていて、実際に今回使ってみると「今まさにノルディスクのテントを使ってる〜」と言うような気持ちになりました。
ユーザーを飽きさせないようなこだわりが詰まっているように感じられる、非常に魅力を感じたポイントです。ちなみに、上記の写真では見えませんが、付属のペグにもノルディスクマークが描かれていいます。
気になった点①総重量が重すぎる
それでは今回使用してみて、気になった点を正直にレビューしていきましょう。
まず初めに出てくるのは、やっぱりこれ。本当に重たいです。スペックを見てもらえればわかるのですが、本体とジップインフロアマットを合わせると、約30kg。とてもじゃないけれど、女性が持つのは大変です。
私も持つ時は抱えるのではなく、背負って持ち運ぶほどの重量。なんせ収納サイズ自体も大きいのですから、抱えるのもひと苦労でした。
気になった点②汚れが目立ちやすい
次に気になったのは、ポリコットン素材ゆえのベージュカラーは泥土などの汚れがすぐ分かるほど目立ちやすいです。
実際、撤収する際に抜いたペグの泥が跳ねて、ほんの少し付いただけでもわかります。
付いてすぐであればさっと拭けば取れますので、撤収時には必ず汚れがないか隈なくチェックしておいた方が良さそうです。
気になった点③広すぎてレイアウトに悩む
もうこれは広々とした快適空間があるからこそ、気になった点。広いがゆえに、どこに何を配置しようかすごく悩みました…。何度も使っていけば、ある程度決まってくるとは思うのですが、最初はどうレイアウトしようかきっと迷います。
また、お篭りスタイルをする時に邪魔になるのが、センターポール。これがレイアウトの妨げになりました。ワンポールテント用のテーブルを持っていればレイアウトもしやすいのかな、と思います。
気になった点④雨天時・降雪時の乾燥が大変
今回キャンプを行った日は、かすかに雪が降る予想外な天気でした。
ポリコットン素材は、ポリエステルと比べると乾燥しにくく、カビが生えやすいと言う性質があります。そのため、撤収時にはなるべく乾燥をさせるか、水分を拭き取るなどの注意が必要です。
実際、雪が降る中では拭き取りながら撤収作業をしても、少しばかり雪がついてしまい、完全な乾燥撤収はできませんでした。アスガルドを撤収しながら拭く作業は、本当に大変です。
雨天時・降雪時が予想される際は、違うテントを使用するのが最善ですが、どうしてもアスガルドを使いたい!と言う時は撤収後、なるべく早く乾燥させることを心がける必要があります。
こんな人におすすめ!
オールシーズンキャンプに行く人
アスガルドはシーズンを問わず使用できるテントです。夏場は別売りのジップインフロアマットを使用せず、本体のみを使用することでワンポールタープのように使用することもできます。
冬仕様のまま使うと夏場は暑くなりそうですが、工夫することで十分オールシーズン対応可能です。
家の中で過ごすような快適性を求める人
ジップインフロアマットを使用することで、非常に優れた居住性を発揮します。寝そべった時の天井の高さ、壁までの距離、まさに家のような感覚です。
冬ではストーブを焚いて、中で食事をとってゆったりと過ごす。私も経験して感じましたが、想像以上に快適でした。
ポリコットンの風合いをより強く感じたい人
アスガルドは他のテントに比べて大きく、陽に当たる面積が広いため、通常のポリコットンテントよりも風合いを一層感じやすいテントです。初めてのポリコットン素材で、せっかくならドーンとその雰囲気を感じたい!そんな方には特におすすめします。
まとめ:アスガルドはオールシーズン使える万能テントだった
いかがだったでしょうか、かなり長くなってしまいましたが、今回はアスガルド12.6を徹底的にご紹介しました。
大型であるにも関わらず、設営しやすくて快適に過ごせるベルテント、アスガルド12.6。夏はもちろん、冬もまるで家のように過ごせるアスガルドで、優雅にキャンプを過ごしましょう!
アスガルドをお試しで使いたいなら、レンタルサイト「TENTAL」
冒頭にも記述した、今回アスガルドをお貸しいただいた、キャンプギアレンタルサイト「TENTAL」は、テントはもちろん、タープやシュラフ・焚き火アイテムなど幅広いラインナップが展開されています。
- 「欲しいキャンプギアがあるけど、買った後に失敗したくないから一度試してみたい」
- 「憧れのテントを、一度でいいから使ってみたい」
- 「キャンプをしてみたいけど、ハマるかどうかわからないからなかなか手を出せない」
そんな時に、おすすめなのが「TENTAL」です。商品が自宅やキャンプ場に届き、使用したら発送するだけで、簡単に利用できます。
中には初心者の方におすすめなキャンプセットもあるので、まだキャンプをしたことがない人もぜひ気軽にご覧ください。目的のギアを購入する前に、一度使用感を確認してみませんか?