はじめに
キャンプ場での爽やかな朝。美味しいトーストを食べながら、ゆっくり朝食を満喫したいですよね。そんなときにおすすめなのがユニフレームの「fanマルチロースター」。手軽に持ち運べておいしいトーストを仕上げることができるだけでなく、いろいろな料理にも使えてとても便利!今回はユニフレーム「fanマルチロースター」の魅力をたっぷりと解説します。
ユニフレーム「fanマルチロースター」の概要
重量 :約300g
材質(上網) :鉄、クロームメッキ
材質(下網) :特殊耐熱網FCHW2
ユニフレームは、「ユニークなフレーム(炎)を創造する」という理念を掲げる、日本のアウトドアメーカー。そんなユニフレームから発売されているのが、今回ご紹介する「fanマルチロースター」です。
fanマルチロースターの収納サイズは、幅200×奥行130×厚さ19㎜と、とてもコンパクト。収納袋は付いていませんが、バッグの隙間にサッと収納できるサイズ感です。
重量はわずか300gなので、コンパクトな荷物でキャンプに出かけたい人にもおすすめ。私は、日帰りの登山のときにも持参することが多いです。
メッシュ部分に使用されているFCHW2という材質は、特殊耐熱合金で、耐熱温度はなんと1100℃。ユニフレームのたき火台である「ファイアスタンドⅡ」のメッシュ部分にも使われている素材です。このメッシュ部分がバーナーの火を赤外線の熱に変換することで、パンなどの食材をこんがりと焼けるようになっています。
fanマルチロースターの使い方
セッティングは3ステップ!
fanマルチロースターの使い方は簡単で、取っ手を広げサイドのフレームを立ち上げ、網をセットすれば完成です。
網の置き方は「山型」と「フラット」の2通り。山型は食パンを2枚同時に焼くときに最適な形です。食パンを1枚だけ焼きたいときや、パンの上にはちみつやバターを乗せたいとき、お餅などの焼き物を調理するときには、フラット型で網を置きましょう。
はちみつやバターを乗せるときには、写真のように切り込みを入れておくと、パンに味が染み込んで美味しく仕上がりますよ!
セッティングができたら、バーナーの上に乗せます。バーナーに点火すると、メッシュ部分が赤くなり、炎が熱に変換されていきます。
食パンを2枚焼くときはパンの形やサイズに注意
fanマルチロースターを山型にセッティングし、通常サイズの食パンを2枚同時に乗せると、パン同士がぶつかりうまくフィットしません。
ただし、食パンを横向きに置くと、網にピッタリと収まります。また、小さめの食パンやイングリッシュマフィンなどであれば、網の中に収まりますよ。
fanマルチロースターを活用したレシピ
イングリッシュマフィンサンド
- イングリッシュマフィン :1枚
- 厚切りベーコン :適量
- トマト(スライスしたもの) :1枚
- レタス :1~2枚
- バター :適量
- イングリッシュマフィンを半分に割り、内側をfanマルチロースターでこんがり焼く。
- 焼きあがったイングリッシュマフィンにバターを塗り、具材を挟めば完成!
イングリッシュマフィンはfanマルチロースターの網に収まるサイズなのでおすすめの食材です。内側をこんがり焼いて具材を挟めば、美味しいイングリッシュマフィンサンドの完成。今回はBLTサンドを作りましたが、ハムやチーズ、ジャムやフルーツなど、お好みの食材で作ってみてくださいね。
焼きおにぎり
- ごはん :1合
- 和風だし :小さじ1
- 醤油 :大さじ2
- みりん :小さじ1
- ごま油 :小さじ1
- 調味料をすべて混ぜ合わせてたれを作る。
- 炊きあがったご飯とたれを混ぜあわせる。
- お好みの大きさのおにぎりを作る。
- fanマルチロースターの網をしっかりと温めてからおにぎりを乗せ、表面に焦げ目がつくまで焼きあげる。反対側も焦げ目がついたら完成!
続いては焼きおにぎり。焼きおにぎりを美味しく作るポイントは、fanマルチロースターの網をしっかりと温めてから焼くことです。しっかりと温まっていないと、おにぎりが網にくっつき、形が崩れてしまいます。
また、油をしみこませたキッチンペーパーを焼き網にひらひらと触れさせ、網の表面にほんのり油をつけておくと、よりくっつきづらくなりますよ。写真のように付け合わせの野菜も一緒に焼くと、彩りも良い食事の完成です。
サーモンのホイル焼き
- 鮭の切り身 :1切れ
- しめじ :1/4株
- えのき :1/4株
- 有塩バター :10g
- しょうゆ :大さじ1
- 塩こしょう :適量
- 料理酒 :大さじ1
- しめじ、えのきは石づきを取りほぐしておく。
- fanマルチロースターのメッシュ部分にアルミホイルを敷く。アルミホイルの上にえのきを敷き、その上に鮭としめじを乗せる。
- 調味料を入れ、アルミホイルで包み、バーナーに火をつけて弱火で10~15分焼く。
鮭に火が通ったら完成!
最後はサーモンのホイル焼きです。フライパンを用意しなくても、fanマルチロースターとアルミホイルさえあれば作れるレシピです!
作り方のコツは、最初にえのきを敷くこと。えのきを敷いておけば、鮭が焦げてアルミホイルにくっつかずにキレイに焼きあがります。具材はきのこだけでなく、アスパラガスや玉ねぎなど、野菜を入れても美味しく仕上がりますよ。
fanマルチロースターを使うときの注意点
パンやお餅など、乾いた食材を焼くのが基本
fanマルチロースターを使うときの注意点、1つ目は乾いた食材を焼くための製品であるということ。
ユニフレームのデジタルカタログには「fanマルチロースター、ミニロースターはパンやモチなどの乾き物を焼く商品です。汁が出たりしてメッシュに汚れが付いたまま使用を続けると耐久性が劣化し、穴があく場合があります。」と記載があります。SNSやYouTubeでは、fanマルチロースターで焼肉などをしている様子を見かけることがありますが、本来推奨されている使用方法ではありません。
また、メッシュだけでなく、その下のガスバーナーやガスカートリッジにも油や水分が落ちることがあります。油や水分が多い物を焼く場合は、自己責任で行いましょう。
輻射熱には要注意
fanマルチロースターを使うときの注意点、2つ目は輻射熱です。
輻射熱とは、遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱のこと。輻射熱について、デジタルカタログには「輻射熱で、器具、点火器等を損傷する場合があります。弱火でお使いください。」と記載があります。
fanマルチロースターを強火で使うと、ガスカートリッジに熱が伝わり、器具の損傷やカートリッジの爆発といった事態になる可能性も。そのため、fanマルチロースターを使うときには、弱火で使用することに加え、ガスカートリッジが熱くなっていないか注意をしましょう。
アルコールバーナーでは使えない
fanマルチロースターを使うときの注意点、3つ目はアルコールバーナーでは使えないことです。
デジタルカタログによると「fanマルチロースター、ミニロースターはアルコールバーナーにはお使いいただけません。不完全燃焼を起こします。」とのこと。不完全燃焼を起こすと、煤(すす)や一酸化炭素が生じるので、アルコールバーナーでの使用は控えましょう。
まとめ
今回は、ユニフレームの「fanマルチロースター」をご紹介しました。
パンやお餅を焼くだけでなく、いろいろな料理に応用可能なユニフレームのfanマルチロースター。ご自身のオリジナルレシピを考案するのも楽しいかも知れませんね!
今回の記事を参考に、fanマルチロースターで美味しいキャンプ飯を作ってみてくださいね。